貴方達と、出逢えた奇跡 １０ ──

・ ページ48

.







数原｢……好きなやつって、誰やねん｣





はぁー、とため息をついてAの手にあったジョッキを奪って残りの飲み物を飲んだ。




そのまま携帯で勝利を呼び出す事にした。




勝利は慌てたようにすぐに来てめちゃくちゃ謝ってきた。





勝利｢龍友くん！！ごめんなさい…もう、何やってんの…っていうか。

なんで龍友くんなんですか？今日片寄さんと呑みに行くって連絡来たのに…｣




その言葉にピンと来た。




なるほど、と察して勝利は寝てるAをぼーっと見つめていて、少し寂しそう。





数原｢どうしたん？｣


勝利｢Aに、彼氏が出来たら悲しいかもしれないっす…｣


数原｢……涼太はAの事ちゃんと好きで想ってるから。｣


勝利｢分かってます。…その時はよろしくお願いします。｣


数原｢任せろや。｣




Aにそっくりの笑顔で頭を下げてAの財布から金を出してAをおぶって出て行った勝利。





数原｢……え、俺なんのために呼ばれたん？｣





.

※ お詫び→←・ お呼び出し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す