恋を知らない生徒会。

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詩音side


ふと横を見ると、増田貴久は女子共に囲まれていた。(だから口が悪い)

｢あ、あの、増田くんは彼女とかいるんですか…？｣

増田｢いないよ｣

周りでキャアッと声があがる。

｢じゃ、じゃあ、気になってる人とか……｣

増田｢あー……

須藤さん、かな？｣


あたしは一瞬耳を疑った。


そして、女子が一斉にあたしの方をみた瞬間、耳が正しかったことをドーンと告げられる。

詩音｢っ、えぇ？！？！｣

増田｢はは、そういう意味じゃなくて、いつも遅刻ギリギリで隣に来るから、気にせざるを得ないというか＾＾｣


女子達から、あぁ、という安堵の声が漏れる。


｢なんだ、びっくりしちゃいました…！｣

｢ですよねぇ…！｣


はあ？！！？？！！

何この恥さらし？！！？！公開処刑！！？？！！

よりによってあの増田貴久に！！！！

ムカつく以外の何物でもない！！！！！



柿崎｢席つけー｣

担任の柿崎が教室に入ってきて、増田の取り巻き女子共は散っていった。



増田｢フッ｣

チラリとこちらを見た増田は悪魔のような笑みを浮かべて鼻で笑った。

あたしは渾身の力で睨み返すけど、何も無かったかのような顔で増田は前を向いた。


むーーかーーつーーくーー((

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