#5 嘘だろ ページ5
『え、ちょっと待ってください』
MC「どうしましたか?笑」
引き止めちゃってごめんねぇぇぇ、笑わないで恥ずかしいから
『2億って本当ですかっ?!』
MC「知らなかったんですか?!」
『「えぇぇぇぇ?!」』
かつてこんなにうるさい音楽番組はあっただろうか。
会場に笑い声のがこだました。
MC「…えーっ笑少し取り乱しましたが、GALさんの新曲“Knock”をどうぞ!」
...自分のせいですごく音楽番組と思えない空気になってしまったが、MCさんが場を戻してくれた。MCさん好きっ♡
その後のパフォーマンスは、大成功だった。
ダンスが激しかろうと、私は喉が潰れない限りはファンに生歌を届けたい。
そんな思いに、全力で応えてくれるファン達
...んもうっ、好きっ♡
『ありがとうございました〜!』
笑顔でステージから降り、舞台裏でメイクを軽く直してもらってから席に戻る。
そこからは、ヨジャドルやナムジャドルのパフォーマンスが多かったが、私はオタクになった気分で楽しんでいた。
そういえば、うさぎさんのナムジャグループ名は爆発ボーイズじゃなくって防弾少年団でした。
個性的でいいねっ。
無事終了し、楽屋に戻ると、私の衣装を手掛けるスタイリストのヨジンしぃ〜がいた。
ヨジン「いやオッパでええやんwww」
『あっは思った』
ヨジン「表情筋死んでんぞ〜」
ヨジンオッパは、イケメンのクセに私に毎回広告詐欺ゲーしか勧めてこない男である。
...まぁなんだかんだ言ってハマってるけど。
ヨジン「いやぁー、やっぱこの仕事は楽しいなー」
私の明日の衣装を整えたオッパが言った。
『まぁ私のおかげでもあるよねっ!』
ヨジン「お黙りなさい」
本当にアットホームだなぁ、うん
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作者名:人 | 作成日時:2024年3月2日 3時