黄金の雨は知っている【探偵チームKZ事件ノート】

シルバーブレッド ページ19

子供達と別れて、私は電話に出るために、人気のないところまで行ったけど、5人の子供達うち、1人が着メロを聞いて血相を変えていた。


灰原哀が、他の3人に聞こえないように、江戸川コナンに話しかける。


灰原「江戸川くん、あの人とは関わっちゃダメよ！」


コナン「え、どうした？灰原」


灰原「・・・感じたのよ。組織と同じ感じを。アイツ、きっと組織の人間よ！」


コナン「奴らの！？・・・いや、俺も着メロを聞いて、もしかしてって思ったけど、俺が覚えてる限り、寿Aは中学1年だったはず。そんな子供が、組織に入ってると思うか？」


灰原「じゃあ、あのテロ事件、どうやって解決したって言うの？ニュースで見た限り、テロを起こしたメンバーは全員、軍人だったはず。そんな奴らを、倒したのよ・・・？」


江戸川コナンはハッとして、元来た道を走り出した。


灰原「ちょっと、江戸川くんっ！」


元太「お？コナン？」


光彦「何処いくんですか？」


江戸川コナンは必死で私を探しているようだった。


その間、私はベルモットと通話していた。


A「もしもし」


電話に出ると、ベルモットは何処か焦った様子だった。


ベルモット「あなた、シルバーブレッドと接触したの？」


A「シルバーブレッド？」


そこに江戸川コナンが駆けつけた。


江戸川コナンは身を潜め、私の声に耳を澄ませる。


A「シルバーブレッドって、誰？」


ベルモット「あのメガネのボーイよ。くれぐれも組織のことに気づかれないよう、気をつけることね」


え？あんな小さな子が？


ベルモット「それと、シルバーブレッドの横にいた女、シェリーにも気をつけるのよ」


あのメガネの子の隣にいた女の子って・・・あのちょっと大人っぽい子のことか。


でも・・・シェリーって、何処かで・・・。


そこでハッとしたんだ。


組織へと勧誘される際、ジンの口から「シェリー」という女を探していると聞いた。


確か、組織の裏切り者だって・・・。


まさか、あんな小さな子も、組織にいるってこと！？


いったい、組織の規模はどれほどなの？


恐怖を抱きつつも、私は余裕を見せるためにフッと笑った。


A「分かった。警戒しとく。忠告、ありがとう。でも、1つ聞いていい？」


ベルモット「何？キティ」


A「そのシルバーブレッドと接触して直ぐに貴方から電話がかかってきた。それって、私を遠くから監視してたって解釈でいい？」


ベルモットは、実際、見ていたかのように話していたから、その可能性は高い。


監視されてるってことは、疑われてる？

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