大反省会 ページ12
黒木「お姫様が戻ったぜ」
アーヤが丸椅子を出しながら、黒木くんが見回す。
黒木「さて、大反省会だ。誰から?」
美門くんが、わずかに手を挙げた。
美門「はい。俺」
その時、ジャケットの胸ポケットで携帯が鳴り出した。
美門くんは素早く言う。
美門「アーヤのことは本人も言ってた通り、誤解しないで欲しい。若武をからかったことは、悪かったと思ってる。でも、俺の性格だから、またやるかもしれない、以上」
言い終わって、美門くんが電話に出るため部屋から出て行く。
黒木「じゃ問題は、俺たち4人の、アーヤに対する認識だけだね」
若武くんが不満そうに口を尖らせる。
若武「何で怒られてるのか、正直、まったく分からん」
上杉「俺たちに、どうしろって言ってるわけ?」
アーヤは膝に乗せていた事件ノートの端をギュッと掴みながら、言った。
立花「私を、女子扱いしないで欲しい」
若武くんが、ブスっとした表情でつぶやく。
若武「だって事実、女子じゃんよ」
上杉「お前、男になりたいのか?」
立花「そうじゃなくて、仲間として扱って欲しいってこと。女としての部分を、抜いて考えて欲しいの。Aも同じ女なのに。私もAと同じように扱われたい」
私はここでハッとした。
「バレンタインは知っている」で、アーヤに相談されていたことを!
そういえば、女の子扱いされたくないって言ってたな・・・。
若武くんと上杉くんが顔を見合わせる。
上杉「それ、拷問に近いよな」
若武「だいたい、戦闘とか出来んのかよ。寿はその強さで、KZに入った面もあるぜ」
話がちっともまとまらず、私が口を挟んだ。
A「つまり、アーヤが言いたいのは、女だから出来ないとか、辞めといた方がいいとか、そういうのを辞めて欲しいんだよ。危険なこともしたいんだよ」
そう言うと、若武くんが有り得ないと言った表情で言う。
若武「アーヤ、寿みたいな女になりたいのかよっ!?」
それ、どういう意味?
ちょっと不快に思いながらも、アーヤの返事を待った。
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ゆーちゃん - こはるさん» わぁ…私なんかに返信してくれてありがとうございます!あらま…気を付けてくださいね。こはるさんに比べたら面白くないと思いますけどありがとうございます! (2019年6月8日 14時) (レス) id: 970b43e0b6 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - ゆーちゃんさん» ありがとうございます!更新、本当に頑張ります!体と言えば、今、両肩痛めてる・・・。読んでみますね! (2019年6月8日 7時) (レス) id: 82c9dbcfd6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん - こはるさんのkzシリーズ大好きです!これからもどんどん更新してってほしいです!これを読んで毎日頑張れます!こはるさんも体に気を付けながら頑張ってください!私もkzの話を書いてるんでよかったらみてください!ゆーちゃんで出てくると思うので笑(←鬱陶しいですね) (2019年6月6日 22時) (レス) id: 970b43e0b6 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - こっちゃんさん» うわぁああ!ありがとうございます(号泣)確かに忙しい・・・内容は完結まで考えてるけど、書けてない・・・。なるべく早く更新しますね! (2019年6月2日 22時) (レス) id: 82c9dbcfd6 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん - この作品にはまって、更新されてないか毎日確認に来てます(笑)そして何度もシリーズの最初から読み直してます(笑)忙しかったりするとは思いますが更新頑張ってください! (2019年6月2日 19時) (レス) id: 31c39889d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年5月18日 14時