バレた? ページ6
A「でさ。何か話そうとしてくれなかった?」
ボーッとしてたけど、美門くんは私に何かを話そうと思って話しかけたんだから、一応、聞いとかないと。
美門くんは微笑んで言った。
美門「昨日の続き。途中で先輩に呼ばれちまったからさ」
あぁ。集合の連絡してくれた時ね。
私も聞きたかった。
「だって・・・」の続きは何だったんだろう?
もうすぐ若武くんたちの所へ着くというところで、美門くんは立ち止まって、言った。
美門「お前、表の人間じゃないって言ってたけど、俺、そうは思わない。だって・・・」
すると、美門くんは顔を近づけてきて、純粋な瞳で真っ直ぐに私を見て言った。
美門「だって、自分を犠牲にしちゃうまで、正義感の強すぎる女なんだから」
それを聞いてドキリとした。
まさか・・・組織とのやり取りを見てたんじゃ・・・。
驚いて息が止まる。
いや、見られてるはずはない。組織は国際手配もされていて、誰かにつけられるようなヘマはしない。
じゃあ、美門くんは何を知っているの?
私の・・・何を・・・。
上杉「おい、戻ってきてんなら早く来いよ」
う、上杉くんっ!?
上杉くんに呼ばれて、美門くんは仕方なさそうに、若武くんたちのいる所へ向かう。
私は咄嗟に美門くんの腕を掴み、引き止めた。
A「美門くん。貴方・・・私の何を知ってるの?・・・何を見たの?」
冷たい手汗のかいた手を少し震わせながら聞くと、美門くんは不敵な笑みをして言った。
美門「この前、闇金使ってる店に知らずに通ってた奴らを庇って、警察に行っただろ?勿論、闇金使ってた店も闇金を与えてたグループも倒した後で」
えっ!?なんでその事を!?
確かに、1週間くらい前に、不良友達から「友達がヤバイ所に通ってて、抜けたくても抜けれないから困ってる。どうにかしてやってくれ」っていう依頼があって、お店と闇金グループのアジトに乗り込んで、暴れたけど・・・。
A「何で、知ってるの?」
掴んだ手を話して、恐る恐る聞いてみると、美門くんは私に背を向けて言った。
美門「実は、その被害にあった奴が知り合いでさ。一昨日辺りに話してくれたんだよ。ヤバイとこを、黒髪に少しつり上がった青い目、ねずみ色のパーカーに膝下までの黒いズボンを履いた女の子で、すっげぇ強い奴に助けてもらったって。それって、この辺りじゃ、お前しかいないだろ?」
苦笑しながら言う美門くんに、私はホッと胸を撫で下ろした。
組織のことじゃなくて、良かったぁ・・・。
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こはる(プロフ) - オプファーさん» そうなんですか!?では、正解を教えてください。 (2019年6月23日 22時) (レス) id: b6c0d14848 (このIDを非表示/違反報告)
オプファー(プロフ) - 韓国語翻訳使ってらみたいですけど、やめといたほうがいいですよ。全然違ってくるんで。というか間違えてたんで (2019年6月23日 22時) (レス) id: e23b6d792c (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - ゆい@Project KZさん» コメントありがとうございます!いえっ!笑 隙間時間に下記して溜めているだけなので、実際はそんなに早くないです笑 頑張りますねっ! (2019年5月5日 11時) (レス) id: 5ef7115b26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい@Project KZ(プロフ) - こはるさん» これからの展開がすっごい楽しみです!そのうえ更新も速くて…見習わないと(( これからも頑張って下さいっ! (2019年5月5日 11時) (レス) id: 3c16c27911 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - のんなさん» わぁ!ありがとうございます!頑張りますね! (2019年5月4日 22時) (レス) id: 0edf325d9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年5月1日 14時