赤い仮面は知っている【探偵チームKZ事件ノート】

動き出す組織 ページ33

その日の夜、2人を送り届けた後、私はブラック・メアリーを宝飾品店へ返した。


もちろん、誰にも気づかれずにね。


黒木くんと砂原くんには、気づかれてしまったけど・・・。


そして、予想通り、奴らが動き出した。


スマホがブブッと鳴る。


A「はい」


ジン「俺だ」


A「ジン！・・・今日はベルモットじゃないんだね」


ジン「ああ。それより、キティ、仕事の時間だ」


A「仕事？」


ジン「ああ、時期、日本にベルモットが向かう。その手配をしておけ」


A「分かった」


ピッと電話を切り、ベットに横たわった。


組織に潜入することも大変だけど、これからKZの皆にたくさん嘘をついていかなきゃいけないくなることに胸が痛む。


昨日は砂原くんと黒木くんに嘘をついたし。


でも、嘘をついたおかげで、これ以上、2人は私に探りを入れないだろうけど・・・油断は出来ないな。


それに、組織の仕事とKZの活動がバッティングしたりしたら、どうしよう。


もちろん、組織の方を優先しなきゃいけないんだけど、どうやって嘘をつく？


回数にも限界があるだろう。


ま、疑われたら、その時に考えよう。


今のところ、私の正体は、誰にもバレていないんだし。


でも、今思うと、その油断がダメだったのかもしれない。


私は、ある少年と少女に出会って、組織に潜入していることがバレてしまうの。


ええっと、確か名前は・・・江戸川コナンくんと灰原哀ちゃんっていう子だったかな。


2人とも、小学1年生だっていうのに頭が良くて、難しいことも知っている。


黒の組織についても知っているようだし、何者なの？


安室透も興味を持っているみたいだし、興味深いね。


そして、この事が後に起こる大事件へと繋がる。


その事を、誰も知る由はなかった。


＊＊＊


ここまで読んでくださって、ありがとうございます！


お気に入りもコメントもどんどん増えていて、作者は嬉しいですっ！！


次は「黄金の雨は知っている」ですが、そこではコナンの重要人物たちがたくさん、登場するので、是非読んでください！


あと、夢主と若武の間に亀裂が入るシーンもあるので、是非お見逃しなくっ！


喧嘩とかしちゃったりしてっ！？


次作品も、よろしくお願いします。

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