幕開け ページ24
上杉「でも、ブラック・メアリーって何処にあるんだよ。極端な話、この船の中にはないかもしれないぜ」
若武くんは一瞬ポカンとし、それから片手を上げ、くせのない髪の間に指をもぐりこませてキュッと握るしめた。
若武「くっそ！」
私たちの目的は盗まれたブラック・メアリーを取り返すこと。
ブラック・メアリーがないとすると、目的が達成できなくなる。
どうしよう・・・。
でも盗んだ物って大体、手元においておきたいものだよね。
きっと、シュンと同じ場所にあるはず。
A「宝石は、多分、シュン・サクライ氏の手元にあると思う」
若武「なんでそんなこと、分かるんだ？」
キョトンとする若武くんに、私は微笑んで言った。
A「盗んだ宝は手元に置いておきたいものだと思わない？」
そう言った私に黒木くんが言う。
黒木「なんだか、楽しそうだね」
私は首を1回し して言った。
A「この前、私の得意分野かどうか聞いてたよね？殴り込みは、得意だよ」
そう。それは「ハート虫は知っている」でのこと。
今からシュンの所へ忍びこめば、きっと私がMASUQUE ROUGEのメンバーだとバレてしまう。
どうせなら、自分からバラシに行った方が良いと思って、殴り込みは得意って言った。
さぁ、決着をつけようか・・・シュン。
そして、いよいよ乗り込むことに。
戦闘が出来ないアーヤは、小塚くんが作った催眠ガス噴射器を持って潜入。
これなら、アーヤを気にすることなく戦える。
忍び込んですぐに人影が1人。
見張り役なのか、ずっとそこにいる。
若武「くっそう。アイツが退かなきゃ入れねぇ・・・」
悔しそうにする若武くんの肩を、私はポンと叩く。
A「私に任せて」
特殊訓練を受けている奴でも1人ぐらいなら倒せる。
そう思って戦闘に行こうと思った時、パーカーの裾を後ろにいたアーヤが掴んだ。
立花「相手はプロだよ」
心配する表情を浮かべて、私を行かせようとしてくれないアーヤ。
私は裾を引っ張っている手を握って、王子様座りして言った。
A「プロだからこそ、私がやるの。私は一応、KZのボディーガードだよ。安心して見てて。姫」
アーヤは私を信じて、手を離してくれた。
私は暗闇から身を表して、見張りの男の前に立つ。
「誰だ」
そう聞かれて、私は笑みを含めた目で男を睨んだ。
A「宝石を奪い返しにきた女」
そう言った瞬間、男は殴りかかってきて、シラットの技で対抗する。
いよいよ幕開けだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こはる(プロフ) - オプファーさん» そうなんですか！？では、正解を教えてください。 (2019年6月23日 22時) (
レス) id: b6c0d14848 (このIDを非表示/違反報告)
オプファー(プロフ) - 韓国語翻訳使ってらみたいですけど、やめといたほうがいいですよ。全然違ってくるんで。というか間違えてたんで (2019年6月23日 22時) (レス) id: e23b6d792c (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - ゆい@Project KZさん» コメントありがとうございます！いえっ！笑 隙間時間に下記して溜めているだけなので、実際はそんなに早くないです笑 頑張りますねっ！ (2019年5月5日 11時) (レス) id: 5ef7115b26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい@Project KZ(プロフ) - こはるさん» これからの展開がすっごい楽しみです！そのうえ更新も速くて…見習わないと(( これからも頑張って下さいっ！ (2019年5月5日 11時) (レス) id: 3c16c27911 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - のんなさん» わぁ！ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年5月4日 22時) (レス) id: 0edf325d9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こはる | 作成日時：2019年5月1日 14時
