潜入っ! ページ37
そして私たちは院内に侵入し、病室前へ。
若武「いくぞ。アーヤはここで待機。ドアから飛び込んだ瞬間に写すんだ。一瞬でも遅れれば、向こうが動いちまうからな。いいか。カウントダウンするぞ。5、4、3、2、1、0・・・!」
若武くんはドアノブを掴み、開けた。
中に飛び込み、その後ろに、私と黒木くん、美門くんが続く。
「なんだ、君たちはっ!?」
院長の声が上がった瞬間、部屋の明かりが消え、辺りが真っ暗になった。
う・・・!これじゃあ、証拠写真がとれないっ!
そのことに気づいたアーヤが咄嗟に部屋に入り込み、電気をつけてくれたが、すぐに消えた。
一瞬だったけど、院長がベット・ヘッドについているリモコンを操作していることに気づいた私は、すぐにそのことをアーヤに伝える。
A「院長がリモコンで操作してる!」
それを聞いたアーヤが、また電気をつけてくれた。
アーヤ、ナイス!!
でも、肝心な証拠写真は撮れてない。どうしようっ!?
「何だね、君たちは」
おぉっと・・・これは予想外。
皆も予想外の出来事に戸惑っている。
ここは私がなんとかしよう。
A「事情を説明します。実は、私たちの間で最近、恐怖の病院というのが流行っていて、皆で度胸試しに来たんです。でも、まさか、お医者様がいるなんて、思っていませんでした。夜でも、お医者様っているんですね」
「当たり前だ。それが私の・・・。あれ、君、何処かで・・・」
院長は私の顔をジッと見つめる。
あっ!まずい!ここ、シュンと一緒にテロを受けた場所だった!
もしかして、院長も拘束されてて・・・あの時、私の顔・・・覚えてた?
えヶ月前だけど、一応、ニュースにも映ってたし・・・。
そして、院長はハッとした表情になった。
「君、3ヶ月前の時の・・・あの・・・!!」
あーあ、気づいちゃった。
なら、仕方ない。
A「ええ。そうです。この病院、無事で良かったですね。今後、どうなるか分かりませんけど」
私が目を光らせて言うと、院長は目を見開いた。
「お前、まさか・・・」
焦る院長に、私は更に焦りを感じさせるように仕向ける。
A「3ヶ月前、ここの病院がテロに合ってて良かった。おかげで、院内の構造は全部頭に入ってて、侵入はすごく容易だった」
顔がどんどん青ざめていく院長。
こういうのも、少しスリルを感じて、楽しいよね。
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こはる(プロフ) - dosakaharukaさん» ありがとうございます! (2020年1月8日 22時) (レス) id: 48812d91ce (このIDを非表示/違反報告)
dosakaharuka(プロフ) - 面白いですね! (2020年1月8日 22時) (レス) id: f09f1bedcf (このIDを非表示/違反報告)
月光(プロフ) - こはるさん» いえ、分かりやすかったです!ありがとうございます! (2019年6月2日 20時) (レス) id: 79e326df1d (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 月光さん» 長文すみません!上手く説明出来ているでしょうか?(汗)分かりにくいようなので、書き直しておきますね! (2019年6月2日 18時) (レス) id: ef9382760b (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 月光さん» 言っていると思っていましたが、自分のことベルモットと名乗り、その後に登場した安室透のコードネームがバーボンだということを知りました。その時点で、キティというのは「子猫」という直訳でなく、カクテルのことを言っているのではないかと気づいた設定になってます (2019年6月2日 18時) (レス) id: ef9382760b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年3月28日 0時