ゲームオーバー ページ29
シュンとの電話が終わった後、再び家路へと向かおうとした時だった。
影から1人の男が現れ、不敵に笑う。
「今回の標的は誰かと思えば、子供ですか？」
黒い肌に金髪の髪、そして私と同じ青い目を持つ若い男。
A「私に質問をする前に、名乗ったらどう？」
「ああ、これは失礼。バーボン。組織ではそう呼ばれています」
バーボン。
ベルモット。
どちらも、酒にちなんだ名前だ。
偶然なのだろうか。
ベルモットはさっき私のことをキティと読んでいたけど、それは直訳で「子猫」という意味じゃなくて、もしかしてカクテルの方を言ってたの？
キティ。赤ワインをベースとするカクテルであり、冷たいタイプのロングカクテルに分類される。
でも、何でキティ？
私はバーボンを睨みつける。
A「用はなに？」
バーボン「決まってるじゃないですか」
するとバーボンは、ポケットから拳銃を取り出し私に向けた。
バーボン「貴方を捕まえに来たんですよ」
拉致しようってわけ・・・？
でも、ベルモットは私を殺そうとした。
もし私を殺すのが目的なら、銃を取り出した時点で、撃ってる。
何故？
A「嫌って言ったら？」
バーボン「もちろん、この銃で殺しますよ」
銃がカチャリと音を立てる。
どうやら、動向した方が良さそうだ。
私は、白い車の助手席に乗せられる。
バーボン「物分かりのいい子で良かったよ」
運転しながら言うバーボン。
A「いったい、何処へ連れて行く気？」
バーボン「それは着いてからのお楽しみですよ。まあ、黒の組織に目をつけられた以上、逃れるのは困難ですけど」
A「何故、私を狙ったの？」
バーボン「狙ったんじゃない、試したんです。君が、黒の組織に必要なメンバーかをね」
え・・・？
私は言葉が出ず、目を見開いた。
私が、黒の組織に・・・？
嘘・・・じゃあ、あの殺し屋も・・・。
全部、試験だったってわけだ。
てっきり、殺されるのかと思っていた。
いや、待って・・・今、ネタバラシをされて組織のメンバーの1人の車に乗っている。
ということは、私・・・黒の組織に入るっていう意識表示をしてることになるんじゃっ！？
バーボンが向かっている先は、多分アジト。
まずい・・・！
私はシートベルトを外そうとするが外れない。
ガチャガチャとしていると、バーボンが言った。
バーボン「ようやく気づいたんですか？貴方は、もう逃げられませんよ」
ああ・・・ゲームオーバーだ。
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こはる(プロフ) - dosakaharukaさん» ありがとうございます！ (2020年1月8日 22時) (
レス) id: 48812d91ce (このIDを非表示/違反報告)
dosakaharuka(プロフ) - 面白いですね！ (2020年1月8日 22時) (レス) id: f09f1bedcf (このIDを非表示/違反報告)
月光(プロフ) - こはるさん» いえ、分かりやすかったです！ありがとうございます！ (2019年6月2日 20時) (レス) id: 79e326df1d (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 月光さん» 長文すみません！上手く説明出来ているでしょうか？（汗）分かりにくいようなので、書き直しておきますね！ (2019年6月2日 18時) (レス) id: ef9382760b (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 月光さん» 言っていると思っていましたが、自分のことベルモットと名乗り、その後に登場した安室透のコードネームがバーボンだということを知りました。その時点で、キティというのは「子猫」という直訳でなく、カクテルのことを言っているのではないかと気づいた設定になってます (2019年6月2日 18時) (レス) id: ef9382760b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはる | 作成日時：2019年3月28日 0時
