甘い見張り ページ24
若武くんは溜息をついて言う。
若武「綺麗だったのは認めるが、会議に集中しろ。さっきも勝手にどっか行っちまうし・・・次、なんかしたらマジで除名するからなっ！」
A「うん。それで構わない。気をつけるよ」
どうせなら、今除名してもらった方がいいかもしれない。
けど・・・もう少しだけ皆と一緒にいたい。
私を唯一、認めてくれる皆と・・・。
この後、私たちは北森啓太郎の家まで引き返した。
若武「じゃ、成功を祈る」
若武くんが敬礼してから、黒木くんと私は北森家の駐車場に踏み込んだ。
そこから裏の方に回っていく。
若武「俺は向こうを見張るから、黒木と寿は此処を見張っとけ」
若武くんに支持されて、黒木くんと共に見張る。
見張ると同時にアイツらがいないか確認した。
なんせ、相手はプロ。どんな手段で私を狙ってくるか分からない。
でも、ここは住宅街だから、まず狙撃はないはず。
殺すとしたら、タイマン張るしかない・・・かな。
此処は安心できそう。
黒木「何考えてるの？」
突然、話しかけられて少し目を見開く。
黒木くんは笑顔だったけど、その笑顔は何かを探っているような顔だった。
A「何って、なにも考えてなかったよ。見張りっていう重要な役目なんだから、余計な雑念とかいらないでしょ？」
黒木「そう？」
黒木くんは私の背後に周り、耳元で囁いてきた。
そしてフッと笑う。
この甘い声とルックスで、口の硬い女でも簡単に突破するのが黒木くん。
でも、そうはいかない。
君の命もかかってるかもしれないんだから、ね・・・。
私は微笑んで、自分の顔の近くにある黒木くんの頬に手を当てる。
A「何考えてるか、知りたい？」
黒木くんは少し目を見開く。
黒木「・・・ん。知りたい」
今まで見たこともない目をして、子供のように輝かせる。
黒木くんって、いつも大人な感じだけど、子供みたいなところもあるんだね。
私は遠くを見て言った。
A「じゃあ、1週間後に話してあげる」
1週間で、敵を倒せるか分からないけど、シュンもいるし・・・大丈夫。
皆のためにも、1週間で情報を掴んで、倒す。
それが今の私の役目。
黒木「そっか。待ってる」
そう言って私の側から離れた。
黒木くんは人脈があるから、私の情報を何か掴んでるのかもしれない。
多分これからも調べる気だ。
いずれ、若武くんたちにも話すかも。
そんなことは絶対ダメだ。奴らを知れば知るほど、後戻り出来なくなる。
その前に、片付けなきゃ。
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こはる(プロフ) - dosakaharukaさん» ありがとうございます！ (2020年1月8日 22時) (
レス) id: 48812d91ce (このIDを非表示/違反報告)
dosakaharuka(プロフ) - 面白いですね！ (2020年1月8日 22時) (レス) id: f09f1bedcf (このIDを非表示/違反報告)
月光(プロフ) - こはるさん» いえ、分かりやすかったです！ありがとうございます！ (2019年6月2日 20時) (レス) id: 79e326df1d (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 月光さん» 長文すみません！上手く説明出来ているでしょうか？（汗）分かりにくいようなので、書き直しておきますね！ (2019年6月2日 18時) (レス) id: ef9382760b (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 月光さん» 言っていると思っていましたが、自分のことベルモットと名乗り、その後に登場した安室透のコードネームがバーボンだということを知りました。その時点で、キティというのは「子猫」という直訳でなく、カクテルのことを言っているのではないかと気づいた設定になってます (2019年6月2日 18時) (レス) id: ef9382760b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはる | 作成日時：2019年3月28日 0時
