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シュンとの再会 ページ16

次の家へ向かおうとした時、黒木くんが車に身を潜めながら言った。


黒木「俺、ここに残るから。あの男の態度、なんか気になる」


そういうことで、黒木くんだけがその場に残ることに。


若武くん以外、皆残りたそうだったけど、今は社会奉仕団なんだから仕方ないよね・・・。


私も残りたかった。


はぁ・・・と、諦めていると1人の男の人とすれ違った。


あれ・・・あの人って・・・。


私は急いで振り返る。


オシャレなスーツに黒い鞄を持った背に高い男の人。


あの後ろ姿、どこかで見た気が・・・。


若武「おい、何やってんだ寿。早く行くぞ」


ジッと立ち止まっていると、若武くんに呼ばれた。


私は少し振り返って言う。


A「ごめん。ちょっと抜ける」


そう言って、男の人の跡を追った。


後ろから叫び声が聞こえてきたけど、今は男の人だ。


絶対どこかで会ったことがある。


見たとき、ピンときた。


まさか・・・シュン?


角を曲がると、あのスーツの男の人がいた。


壁にもたれかかって、私を待っていたようだ。


シュン「やぁ。また会えて嬉しいよ」


かけていたサングラスを取った顔を見ると、それは紛れもなくシュンだった。


A「シュン!」


なんだか嬉しくて舞い上がった。


シュンと一緒にいるときの、この危険な感じ。


スリルを求める私にはたまらなかった。


シュンはフッと微笑む。


シュン「ここで話すのもなんだから、車で話そう」


そして、私はシュンの車でドライブしながら話すことになった。


A「あの、この前はどうも」


ペコリとお辞儀をするとシュンも軽くお辞儀を返した。


シュン「いえ、こちらこそ」


A「・・・あの、シュンって何をしてるの?」


これはずっと聞きたかったこと。


この前のテロでは一瞬で消えちゃったんだよ。


どこに行ったのかも全くわからなかったし、絶対只者じゃない!


シュンは不敵な笑みを浮かべて返した。


シュン「君こそ、何をしているんだい?」


まるで全てを見透かしているような目。


う・・・まさか、私が裏でしてること全部知ってるんじゃ・・・。


冷や汗をかいていると、シュンは大人の目で私を見て言った。


シュン「君は僕と同じな気がする。僕と出会った時、何かピンとこなかった?」


きた!


A「シュンも?」


私が聞き返すと、シュンはコクリと頷く。


この出会いは、私とKZを壊す原因となってしまうことは、まだ誰も知らない。


今思うと、私とシュンは、決して出会ってはいけない者たちだったのかもしれない・・・。

怪しい関係→←奉仕活動開始!



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設定タグ:探偵チームKZ , KZ , コナン   
作品ジャンル:ミステリー
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こはる(プロフ) - dosakaharukaさん» ありがとうございます! (2020年1月8日 22時) (レス) id: 48812d91ce (このIDを非表示/違反報告)
dosakaharuka(プロフ) - 面白いですね! (2020年1月8日 22時) (レス) id: f09f1bedcf (このIDを非表示/違反報告)
月光(プロフ) - こはるさん» いえ、分かりやすかったです!ありがとうございます! (2019年6月2日 20時) (レス) id: 79e326df1d (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 月光さん» 長文すみません!上手く説明出来ているでしょうか?(汗)分かりにくいようなので、書き直しておきますね! (2019年6月2日 18時) (レス) id: ef9382760b (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 月光さん» 言っていると思っていましたが、自分のことベルモットと名乗り、その後に登場した安室透のコードネームがバーボンだということを知りました。その時点で、キティというのは「子猫」という直訳でなく、カクテルのことを言っているのではないかと気づいた設定になってます (2019年6月2日 18時) (レス) id: ef9382760b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こはる | 作成日時:2019年3月28日 0時

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