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53:不問 ページ17

その時、小塚が言った。

「いい方法があるよ。僕にまかせて」

その言い方は、「シャリの小塚」の名誉にかけて、といった感じのきっぱりとしたものだ。
「30分くらいは従業員や警備員を釘付けに出来る。でも、砂原ミートの敷地内の看取り図が欲しいな。ハンバーグを冷凍してある倉庫の場所が知りたい。それがないと、中で探さなくちゃならないから時間がかかるよ」
黒木君がうなずく。

「わかった。手に入れておく」

若武がみんなを見まわし、気合を入れるように言った。

「準備は、明日中に終わらせてくれ。明後日の月曜中には、砂原ミートに潜入するんだ」

KZの調査で潜入捜査は初めてだ。少し楽しみ。

「おい。荷物持ち」

すると隣で若武がささやいた。



「もし潜入することになったら、俺の指示なく動くんじゃねぇよ。前回とは違って上杉達もいるんだからな」
『ええ。気を付けるわ』

私が戦闘が出来るのは皆には内緒。
隠す理由は特にないが、若武が「念のため」と言うので隠している。

「忘れてないよな。お前、だいぶ前…………」
『肝に銘じるわ。あの時、周りに迷惑をかけてしまったもの。ジョディ達が頑張って手をまわして不問になったけど』
「頼むぞ」

若武はそっと頭をなでる。



小学6年の初め______。
若武と寄ったコンビニエンスストアで偽札を使用しようとしていた男の手を彼が引っ掴み、そのまま男は逮捕されたのだが、事件は後日のこと。
男の仲間が塾帰りの彼を襲った。
傍にいた私は衝動的に手を出してしまい、相手が持っていたナイフで首を______。

斬られた男は一命を取り止め、私は少年院送りになるところだったがジョディ達の協力もあり今まで通り生活できている。


「なにヒソヒソはなしてんだよ」


上杉に肩を掴まれ、ビクつく若武を黒木は見逃さなかった。

「別に何でもねぇよ。集合場所まで一緒に行く話をしてただけだ」
「須藤も行かせるのか?俺、男だけで行くのかと思ってた」

あぁ……。なんだ……。

若武はパチンと指を鳴らした。

「そうだな!上杉の言う通りだ。てことで須藤、さっきの話はなしだ」
『え、ええ……』
「では、解散!」





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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , KZ , コナン   
作品ジャンル:アニメ
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??? - 今頃、KZ✕コナン と言う事に気づいた。(バーボンの所で気づいた)) (2022年12月18日 22時) (レス) @page25 id: a3d070ab9a (このIDを非表示/違反報告)
ピンカン(プロフ) - 応援してます!!! (2022年3月24日 12時) (レス) id: 4d85ff89bb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - KZ×コナン!めっちゃ面白いです!応援してます! (2022年3月10日 13時) (レス) id: 8e64252870 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高です!これからも応援しています (2021年11月10日 21時) (レス) @page21 id: a4d316c6c5 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 面白かったです!頑張って下さい! (2021年3月11日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こはる x他1人 | 作成日時:2021年3月11日 17時

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