43輪ー走馬灯ー ページ4
「フハハ!!俺に恐れをなして震えてやがる!!」
俺は鬼を見つけ出したが、鬼は体を震わせ、木の上によじ登っていた。最初は俺に
体が二つに裂けたかと思えば、脱皮して、大きかった体が更に大きくなる____。
(いや…デカくなりすぎだろ。やべぇぞ。これは)
敵を前にして、これほどの“圧”を今まで感じた事がない。駄目だ。勝てねぇ。俺は死ぬ。
殺される_____。
『死ぬな!』
俺が「死」を予感した時、頭の中に声が響いた。
『俺が戻るまで、死ぬな!!』
『どのような時でも、誇り高く生きてくださいませ。御武運を____』
健太郎と宿屋の婆の声。何で今、あいつらの言葉を思い出すのか分からねぇが………それが、俺を奮い立たせた。下ろしていた二本の刀を握りしめる。
「俺は、鬼殺隊の嘴平伊之助だ!!かかってきやがれゴミクソが!!」
「
鬼の背後に周り、頸を斬ろうとしたが、皮膚も強化されていて、刃が通らなかった。通らないどころか____折れた。更に、受け身を取り損ね、木に激突。立ち上がる隙もなく、鬼に頸を掴まれる。
「オレの家族に…近づくなァアア!!」
鬼が物凄い力で頸を締め上げる。多分、顎の骨は折れた。それでも____俺は鬼殺隊として、誇り高く生きる!!
「俺は死なねええぇぇ!!」
そう叫んで、鬼の喉に刀を突き刺したが、やっぱり刃は通らなねぇ。鬼が更に力を強めた時、俺は_____走馬灯をみた。
『ごめんね……伊之助』
誰か分からねぇ女が、俺を見て泣いている____。誰だ……。
「伊之助!!」
意識を失う直前、婆の声が聞こえた。眉間にシワを寄せて、目は猫みてぇに縦に黒い線が入ってる。間違いねぇ、あれは_____
■□大正コソコソ噂話□■
一応、刀の部位の説明です。
これからも、ちょこちょこ出てくると思うので参考までに……。
それと、伊之助は人の名前を覚えない性格なので、麓山讞のことは主に「
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こはる(プロフ) - 麗さん» すみません!誤字っていました。ご指摘ありがとうございます! (2020年10月24日 22時) (レス) id: bf0c61a923 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 忍は平仮名でしのぶではないでしょうか? (2020年10月24日 20時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - shiroさん» ありがとうございます! (2020年9月26日 15時) (レス) id: bf0c61a923 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - アルデさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。そんなに読んでくださってるなんて嬉しいです!!励みになります! (2020年9月26日 15時) (レス) id: bf0c61a923 (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - コロナで大変ですが、勉強頑張って下さい!更新楽しみにしてます! (2020年8月8日 15時) (レス) id: ec5b8a1d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2020年3月12日 23時