手強い黒木君 ページ40
黒木「もしかして、黒木君て、恋人になった途端、大抵は優しいけど、たまにSになるタイプ?って、思ってるでしょ」
A「なっ……!」
思考を読まれてた!!
くう……。そうだ。忘れてた。黒木君は手強い部分がある。
そこは、前とあまり変わってないな。
美門「ああっと………。もう聞くまでもないけど、2人って付き合ってるわけ?」
美門君が少し眉間にシワを寄せながら、聞く。
黒木「ああ」
黒木君は即答して、私の左手を掴んだ。
黒木「ほら、この通り、俺達、両思いだし」
A「ちょっと!………でも、寿Aはもういなくなる。それでも、付き合うっていうの?」
黒木「もちろん」
A「………!」
黒木「ずっと良い女だなって、思ってたし…。寿を越える女は、もういないと思うし」
A「うう………」
当時の私は、この言葉を信じてはいなかった。
どうせやむを得ない事態が起こって、直ぐに別れることになるだろうなって思ってたし。
けど、まさか____将来の旦那になるとはね…。
若武「そ、そうか……!!おめでとう」
若武君達は、パチパチと拍手を送ってくれた。
何だか…恥ずかしい………。
私は頰を桃色にさせて、そっぽを向く。
黒木「照れてるの?」
A「………………照れてない」
ボソッと答えると、黒木君はまたクスッと笑う。
黒木「可愛いよ」
A「照れてないってば!!」
ムキになって返した私を、皆がクスクスと笑う。
くうっ……。恥ずかしい…。
何か、黒木君の前だと調子狂うな…。
黒木「ねぇ。もう一回…」
A「しません」
黒木「冗談で…」
A「二度としません」
パシっと繋いでいた手を振り払って、腕組みをする。
フンだ!!何を言ってこようと、キスなんて絶対してやんないんだからっ!!
A「………!」
頰に柔らかく温かいものが触れる。
黒木「頬っぺたが剥れてるよ」
ニコッと笑ったその笑顔には、悪戯っぽい感じも含まれている。
こ、こいつっ!頰にキスしやがって!!
私の頰が更に赤くなって、耳までも赤くなった。
上杉「湯でダコみたいになってるぞ」
A「うるさいっ!」
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?かなかな - すーーーっごくワクワクドキドキのシリーズでした!あと一つ、『KZの「ゼロ」番目は...。』で、君木君になってますが、『黒木君』なのでは? (2021年10月24日 10時) (レス) @page43 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
なゆりのお話(プロフ) - とても面白かったし、読んでてドキドキわくわく、楽しかったです!ありがとうございました^^* (2021年5月16日 15時) (レス) id: d020fb2c9a (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - すっごく面白かったです!最初は少しずつ読んでいたけど、だんだんハマっていって、直ぐに最終回まで来ました。コナンくんが入って来た時は驚きましたが、より一層面白さが増しましたね。私もこういう作品が作れたらなぁ、って思います。他の作品も頑張って下さい! (2021年2月5日 23時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - 読みました!!すごく面白かった!私は黒木君推しなので、夢主と結ばれて嬉しいです。他の作品も頑張ってください!! (2020年7月15日 14時) (レス) id: 16b103ae86 (このIDを非表示/違反報告)
みく - 奥様は取り扱い注意のセリフとか入っててよかった…感動しました! (2020年7月12日 20時) (レス) id: 0da8fcc3d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2020年1月9日 23時