アクセサリーは知っている下ー最終章ー【探偵チームKZ事件ノート】

ナンバー「0000」 ページ37

A「赤井さん……」


赤井「組織に立ち向かう勇気、冷静さ、機転の早さ____ある男と似て、自分の能力を過信する部分もあるが、そこは尊敬する」


A「………っふぅ」


パーティー会場に爆弾が仕掛けられていることを知った時、本当は怖くて仕方なかった。


安室さんや赤井さん、イリアンさん……誰でも良いから、私を助けにきて欲しかった。


あの時の感情が溢れ出して、思わず赤井さんを抱きしめる。


赤井「………」


赤井さんも、そっと背中に手を回してくれた。


赤井「Aは、俺の前では、いつも甘えるな」


A「うううっ……。そういうわけじゃないですけど…………。でも…でも……。これで、シュンや先生…スコッチも喜んでくれるかなぁ？」


赤井「……ああ」


A「うっ…うっ…」


しばらく、泣く私を見ていた皆。


友達の前で、泣くのは恥ずかしいから避けてたけど、今回ばかりは……駄目だったなぁ。


泣いちゃ駄目だって思う前に、出ちゃってたもん。


安室「どうやら、俺たちの出る幕はなさそうだ」


風見「そうですね。引き返しましょう」


病室の外にいた2人。


この2人とは、のちに争うことになる____。


安室「寿Aを協力者名簿から外せ」


風見「はい」


風見裕也は言われた通り、メモ帳のようなものから「0000」と書かれた紙をベリッとちぎった。

KZ７の「ゼロ」番目は…。→←言い忘れ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す