アクセサリーは知っている下ー最終章ー【探偵チームKZ事件ノート】

GAME CLEAR！！！ ページ32

歩美ちゃんのカウントと同じに爆弾が爆発し、車が爆発風で押される。


その勢いに流され哀ちゃんの体が浮いて、車から落っことされた。


灰原「………っ！」


七鬼「まずいっ！！」


パシ……。


誰かが急いで灰原哀の手をとった。


A「この手は……離さない…」


灰原「……！貴方っ！！」


哀ちゃんは目を見開いた。


A「組織に怯える貴方は、私が守るから____」


灰原「………っ！！」


笑った2つの青い瞳は、灰原哀の姉である宮野明美のように優しかった。


灰原哀は、私と宮野明美を重ねる。


黒木「引き上げるよっ！」


黒木君が軽々と片手で哀ちゃんを抱き上げて、車内に引き上げた。


そのまま車は隣のビルの屋上に設置されてあったプールに水没。







私達は何とか助かったのだ。


その後、私は直ぐに救急車で近くの病院に搬送され、意識を取り戻したのは2日後のこと。


命に別状はなく、今まで通りの生活を送れるということだ。


ベルモット「…ええ。車で脱出したのは、12人の子供だけよ。キティとシェリーはいなかっわ」







ジン「シェリーはパーティー会場にきてなかったのか。で、何でキティの死体は見つからねぇんだ？」


ベルモット「さぁ……。上手く逃げたのかも」


電話越しでニヤリと笑うベルモット。


そこへ、上からヒラヒラと青い何かが落ちてきた。


ベルモット「まぁ…スカイピオサ……」


ジン「……………」


ベルモットは花びらを摘まみ、それを見つめた。


ベルモット「花言葉は不幸な愛、叶わぬ恋……」


ジン「………………………………………引き続きキティを探せ」


そこで電話がきれた。


メアリー『あんたの事が、好きだっただけなのに____』


ジン「……っち」


もし、ジンが人を殺すことを辞めていれば、組織にさえいなければ、母と結ばれていただろうか____。


組織にいた頃、母とジンは確実に愛し合っていた。


それを壊したのは、互いの価値観の違い____。


ジン(好きだったぜ、メアリー………。この感情が愛ならば)


ジンは、ペッとタバコを吐き捨てた。

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