明かされる真実2 ページ4
若武「それって……黒の組織の仲間になった振りをして、赤い仮面団に情報を流してたって事だよな?」
黒木「ああ。そして、組織の奴らは互いに酒にちなんだコードネームで呼ばれる。寿もコードネームをつけられていた。名前は、キティだ。コードネームは幹部に昇進した奴らしかつけられない。つまり、寿は…」
美門「組織の幹部になりすまして、情報を得るためにボスの側近になろうとしてたってことだろ」
黒木「ああ。でも、黒の組織のボスは、未だに誰か分かっていないらしい。分かっているのは、組織のNo2がラムという人物____」
小塚「組織の目的は、いったい、何なの?」
黒木「それも分かっていない。同じく潜入している公安でさえ…。寿は、公安にも協力していたらしい。いわゆる、寿は情報屋を働いていたんだ。でも、遂にバレた」
若武「………!じゃあ、寿は…」
そこまで言うと、若武は顔面蒼白に。
話がどんどん進んでいって、私は混乱していた。
刑事ドラマのようなことが、黒木君の口からたくさん出てくる。
上杉「それ、俺らにどうにか出来ることなのか?」
小塚「僕、自信ないよ…」
美門「勝算は限りなく0に近いな………」
え?どういうこと?
話についていけなくて、皆を見回す。
立花「ね、ねぇ!バレちゃったら、どうなるの?」
私が聞くと、黒木君は俯いた。
黒木「…間違いなく殺されるよ。裏の組織って、そう甘いものじゃないからね」
殺される!?
私は顔が真っ青になって、倒れそうになった。
七鬼「アーヤ!」
隣にいた忍が支えてくれる。
Aが…死ぬ…。
その時、パッとAの顔が浮かんだ。
黒木君以上にミステリアスな部分があって、でも、ちょっと抜けてるところもあって…。
一緒にいて、すごく楽しかった。
でも、私たちと一緒にいた時も、Aは組織に潜入してたんだ。
どんな気持ちだったんだろう?
立花「………」
思い出すと、涙が出てきた。
昨日、Aにもらったばかりのブレスレッドをギュッと握る。
A………。
ブレスレッドは、太陽の反射で美しくも、はかなげに光った。
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?かなかな - すーーーっごくワクワクドキドキのシリーズでした!あと一つ、『KZの「ゼロ」番目は...。』で、君木君になってますが、『黒木君』なのでは? (2021年10月24日 10時) (レス) @page43 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
なゆりのお話(プロフ) - とても面白かったし、読んでてドキドキわくわく、楽しかったです!ありがとうございました^^* (2021年5月16日 15時) (レス) id: d020fb2c9a (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - すっごく面白かったです!最初は少しずつ読んでいたけど、だんだんハマっていって、直ぐに最終回まで来ました。コナンくんが入って来た時は驚きましたが、より一層面白さが増しましたね。私もこういう作品が作れたらなぁ、って思います。他の作品も頑張って下さい! (2021年2月5日 23時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - 読みました!!すごく面白かった!私は黒木君推しなので、夢主と結ばれて嬉しいです。他の作品も頑張ってください!! (2020年7月15日 14時) (レス) id: 16b103ae86 (このIDを非表示/違反報告)
みく - 奥様は取り扱い注意のセリフとか入っててよかった…感動しました! (2020年7月12日 20時) (レス) id: 0da8fcc3d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2020年1月9日 23時