協力者 ページ29
メアリー「脱出は上手くいった?」
暗い夜の下、ビルの屋上にいた赤井秀一の隣に、1人の女____。
『なーにが、上手くいった?だ!!!こっちは、もう少しで死ぬとこだったぞ!?わかってんのか!?』
メアリー「それを承知で引く受けてくれたのは貴方でしょ?怪盗キッド____」
母は、本当に何者なのだろうか。
普通の人間が、怪盗で有名なキッドと手を組めるはずがない。
キッド『うるせぇっ!!まぁ、あんたには借りがあるからな。それを返しただけだ____。最高のパフォーマンスにしておいたぜ。最後にはスカピオサの花を____』
メアリー「………」
赤井「なかなか良いセンスを持った協力者だ」
赤井秀一は顎に手をあてた。
母は深い溜息をつき、遠くに見える燃えているビルを眺める。
メアリー「ありがとう」
夜風に吹かれた母は、悲しそうだったが、どこかスッキリとしていた。
*4分前*
A「後は、頼んだわよ………」
そう言って、私が火の中に飛び込んだ後、コナン君達は着々と準備を進めていた。
灰原「車のスピードを上げて窓を突き破った瞬間に、爆弾が爆発しないとそのまま失速して墜落していしまうわ」
コナン「あぁ…問題は車に乗るとタイマーが見えねぇってことだな。俺のはバッテリーが切れちまったし…」
若武「おい。待てよ!寿を置いてくのかっ!?」
コナン「………」
若武「俺達、あいつを助けにきたんだろっ!?なのに、火の中に飛び込んでって…それで……」
黒木「………………………俺、探しに行ってくる」
灰原「駄目よ」
ドアを開けようとした黒木君の袖を、哀ちゃんが掴む。
黒木「離してくれ。俺は恋人の元へ行くだけだ」
黒木君がそう言ったあと、遠くの方で銃声が響いた。
攻撃が一点に集中している____。
黒木「早く行かないとっ……!」
灰原「行って何になるの!彼女の足手まといになるだけだわっ!」
黒木「俺は、あの子の荷物じゃないっ!!」
灰原「………っ!!」
そう言って、部屋を飛び出し、火の中へ飛び込んだ黒木くん。
上杉「黒木っ!!戻れっ!!」
上杉君が叫んだが、それは届かなかった。
歩美「貴和お兄さんっ…」
立花「黒木君まで…。あと、3分しかないのに………」
コナン「………………考えてる時間はねぇ。2人を信じるしかない」
コナン君がイヤリング型携帯で目暮警部に屋上のドームを開ける様に連絡する。
蘭「どうするの、コナン君!」
毛利蘭の声が大きく聞こえた。
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?かなかな - すーーーっごくワクワクドキドキのシリーズでした!あと一つ、『KZの「ゼロ」番目は...。』で、君木君になってますが、『黒木君』なのでは? (2021年10月24日 10時) (レス) @page43 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
なゆりのお話(プロフ) - とても面白かったし、読んでてドキドキわくわく、楽しかったです!ありがとうございました^^* (2021年5月16日 15時) (レス) id: d020fb2c9a (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - すっごく面白かったです!最初は少しずつ読んでいたけど、だんだんハマっていって、直ぐに最終回まで来ました。コナンくんが入って来た時は驚きましたが、より一層面白さが増しましたね。私もこういう作品が作れたらなぁ、って思います。他の作品も頑張って下さい! (2021年2月5日 23時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - 読みました!!すごく面白かった!私は黒木君推しなので、夢主と結ばれて嬉しいです。他の作品も頑張ってください!! (2020年7月15日 14時) (レス) id: 16b103ae86 (このIDを非表示/違反報告)
みく - 奥様は取り扱い注意のセリフとか入っててよかった…感動しました! (2020年7月12日 20時) (レス) id: 0da8fcc3d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2020年1月9日 23時