アクセサリーは知っている下ー最終章ー【探偵チームKZ事件ノート】

GAME OVER……。 ページ15

安室「どうです？信頼していた母親に裏切られた気分は」


A「………」


安室「流石の大口も、叩けませんよね。今の貴方の心には、確実に余裕がない。取り乱している。私にとっては、絶好のチャンスです」


そう言って、ダダっ！とAに向かって走り出した。


コナン「A姉ちゃんっ！！」


男の子の言葉で反応したAは、前からバーボンが仕掛けに来ていることに気づき、受け身の体勢に入ったが、遅かった。


バーボンの拳が、左肩に当たり、吹っ飛ばされたA。


そして____。


ドカァアアン！！！と爆発音が響いた。


Aだけが、その爆発の火の海に巻き込まれる。


立花「A！！！」


私が最後に見たAの姿は、右手を此方に伸ばし、絶望した顔だった。


コナン「A姉ちゃん！！くっそう！！」


男の子が、Aを助けようと、火の中へ入ろうとするが、勢いが強すぎて、近寄ることすら困難だ。


コナン「A姉ちゃん！！聞こえるなら返事してっ！！Aっ……ゲホッ…ゲホッ！！」







煙が部屋に満ちてきて、黒い煤が服や肌につく。


いつもは、汚いなって思って、気にしてたと思うけど、今はそれどころじゃない。


立花「A！ゴホッ！」


ハンカチで口を押さえながらも、Aがいた方向へ歩き出す。


しかし、その足を上杉君が止めた。


上杉「立花っ！危険だっ！！」


私の腕をガシッと掴む。


立花「助けに行かなきゃっ！Aがっ！Aがっ…！」


上杉「分かってる！！だけど、危険だっ！！」


立花「知ってるよ！！でも、Aは私達が危ない目にあった時、いつでも助けてくれたじゃない！次は私達の番じゃなかったの！？今、助けなくて、いつ助けるの！？」


上杉「……っ、それは」


私はブンッ！と思い切り上杉君の手を振り解いた。


上杉「立花っ！」


黒木「アーヤ戻って！」


皆が私を呼ぶが、無視して火の中を突っ切る。


お願い…。お願いだから、爆発に巻き込まれてても、無事でいますようにっ！！


その時、左手首につけていたブレスレッドがキラッと光った。

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