39輪ーヒビー ページ40
『
下弦の鬼が言った、あの言葉____。鬼のいう「あの方」とは、
そりゃあ、日の下でも生きられる鬼となれば、間違いなく最強になれるだろう。無惨は、喉から手が出るほど、私が欲しい____。だから、鬼を操って、私を拉致しようとする。この目の前の鬼も。
「シャァアアッ!!」
鬼は両手を組んで、私の頭の上に振り下ろした。また、ピシッ____という嫌な音と共に、川の方へふっ飛んでいく。
「…………っ」
体勢を立て直すと同時に、自分の頭が割れていることに気づいた。金剛石の欠片が、ポロポロと落ちてくる。
(強度が……落ちとる…)
考えてみれば、ここ数日、人間を喰っていない。理由は簡単だ。炭治郎達がいたから____。ずっと旅館で泊まっていて、四六時中、炭治郎達といた。彼らの前で、人間なんて喰えるわけがない。人間食でも生きていけるから良いと思っていたが………栄養不足だったようだ。
(自主練してくるとか言って、山の鬼でも喰いに行っとけば良かったな………)
後悔しても、もう遅い。鬼が壁を壊して、此方に拳を向ける。
「「参ノ型…桜・赤短!!」
桜の花札が、私の周りをグルグルと周り、壁を作る。それが、消えたかと思うと、私の姿は6人になっていた。私の得意技____。
「どれが本物か、当て合いっこやで?」
ニコリと笑った後、分身した私は、一斉に散らばる。鬼は、目に止まった私から順々に追っていった。しかし、どれもこれも、手で握ると、パッと消えてしまう。菊の花びらを残して____。
「ウギャィイイッ!!」
鬼は悔しそうに、歯を食いしばらせた。一方、私は炭治郎と伊之助に合流しようと、先を急ぐ。走っている途中、遠くから雷鳴が聞こえた。今夜は雲一つない美しい月夜なのに、おかしいなぁと思いながらも、元来た道を戻っていく。
「何処いくの?」
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こはる(プロフ) - はすたー教信者さん» いいえ。ご指摘ありがとうございます。私、よく誤字をしてしまうので指摘してくださって嬉しいです!次は間違えないように気をつけます!! (2020年1月4日 0時) (レス) id: 1ef8811650 (このIDを非表示/違反報告)
はすたー教信者(プロフ) - 雨四公ではなく雨四光では無いでしょうか そういう仕様でしたらごめんなさい (2020年1月2日 9時) (レス) id: 39e42d80c8 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - るぅさん» ありがとうございます!ひぇえ…。両方も………。友達ありがとう。私もその友達に感謝しかないです…。更新頑張ります! (2019年11月27日 15時) (レス) id: cdf5a56a51 (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - こはるさん» こはるさんの作品は、ヒロアカと探偵チームkZ事件ノートの作品を読ませていただいてます。両方とも友達が「この人の作品面白いよ」と教えてくれたのがきっかけでした。友達には感謝しか無いです!これからもめっちゃ楽しみにしてるんで、頑張ってください! (2019年11月26日 20時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - るぅさん» 私の文を好んでくださって、ありがとうございます〜っ!楽しみだなんて言われて、すごく嬉しいです!!るぅさんは、褒め上手ですね笑。とても、やる気が沸いてきます。不定期ですが、更新頑張ります!! (2019年11月25日 22時) (レス) id: cdf5a56a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年11月24日 0時