検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:92,525 hit

3輪ー再開ー ページ4

東京府浅草_____。


無惨を探し続けてきて、半年。鬼になって、1年と8ヶ月が経った。


「……とうとう、東京にまで来てしもたか」


隣の埼玉から乗ってきた列車から、東京駅で下車した私は、街中のうどん屋で一息をついていた。


鬼としての人間の暮らしも、もう慣れたものだ。当初、不味くて食べられなかった人間食も食べられるようになったし、鬼特有の臭いも薄れてきて、中級以下の鬼殺隊員と町中ですれ違っても、気づかれない程度になってきている。鬼の生態に関しては、まだ多くの謎が残されているが、これも無惨の血のおかげなのだろうか_?


「ご馳走様」


「また来いよっ!」


私は店を出て、普通の人間と同じように、街を歩く。


「…んん。ちょっと疲れたかいなぁ」


此処に来るまで、数時間、体が列車に揺られたせいか、肩が重い。


今日は休んだ方がいいかな………。そう思って、体を休めようと、森がある方角に足を向けた時だった。


「キャーーッ」


行く先の方で、女性の悲鳴が聞こえる。


「あっ!!」
「何だ!」
「どうした!?」


周りにいた人間達が、何事かと思い、いっせいに目を向けた。


「………なんや?」


元鬼殺隊としての血が走ったのか、只の痴話喧嘩や揉め事ではないことが、すぐに分かった。人混みを掻き分けて、現場へと向かう。しかし、向かう途中、耳を疑う名前が聞こえた。


「鬼舞辻無惨!!俺はお前を逃がさない。何処へ行こうと…!」


………鬼舞辻無惨?


「地獄の果てまで追いかけて、必ずお前の頸に刃を振るう。絶対にお前を許さない!!」


誰かが、そう言ったと同時に、無惨らしき男が、小さな女の子を胸に抱え、女性と共に、私の横を通り過ぎていく。


白い帽子を被り、上物の服を着て人間の格好をしているが、見た目は2年前、遭遇した時と変わらなかった。特に、目が合っただけで命を吸い取られてしまいそうな、あの赤い目は。


やっと見つけた__。

4輪ー少年ー→←2輪ー鬼化ー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼滅 , 鬼化   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こはる(プロフ) - はすたー教信者さん» いいえ。ご指摘ありがとうございます。私、よく誤字をしてしまうので指摘してくださって嬉しいです!次は間違えないように気をつけます!! (2020年1月4日 0時) (レス) id: 1ef8811650 (このIDを非表示/違反報告)
はすたー教信者(プロフ) - 雨四公ではなく雨四光では無いでしょうか そういう仕様でしたらごめんなさい (2020年1月2日 9時) (レス) id: 39e42d80c8 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - るぅさん» ありがとうございます!ひぇえ…。両方も………。友達ありがとう。私もその友達に感謝しかないです…。更新頑張ります! (2019年11月27日 15時) (レス) id: cdf5a56a51 (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - こはるさん» こはるさんの作品は、ヒロアカと探偵チームkZ事件ノートの作品を読ませていただいてます。両方とも友達が「この人の作品面白いよ」と教えてくれたのがきっかけでした。友達には感謝しか無いです!これからもめっちゃ楽しみにしてるんで、頑張ってください! (2019年11月26日 20時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - るぅさん» 私の文を好んでくださって、ありがとうございます〜っ!楽しみだなんて言われて、すごく嬉しいです!!るぅさんは、褒め上手ですね笑。とても、やる気が沸いてきます。不定期ですが、更新頑張ります!! (2019年11月25日 22時) (レス) id: cdf5a56a51 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こはる | 作成日時:2019年11月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。