24輪ー伊之助ー ページ25
「悪化上等!!今この
「ちょっと落ち着けェ!!」
炭治郎が興奮する男の額に向かって頭突きをし、ゴシャッという鈍い音が鳴る。その際に、男が被っていた面が取れた。
肌は美白で、海のように青い髪が肩まであり、抹茶のような色合いの目を持つ顔つきは、とても美しかった。まるで女のようだ。容姿がとても優れている。これほどまで、顔が整った人間を、生まれて初めて見た。
一同は、ハッと息を呑んで、男の顔を見つめる。
「何だコラ…。俺の顔に文句でもあんのか………!?」
いや。文句なしである。
「君の顔に文句はない!こぢんまりしていて色白で、いいんじゃないかと思う!!」
「殺すぞテメエ!!」
その汚い口さえ、どうにかすれば、もっと良い男になるのに。全員がそう思っただろう。
「おい、でこっぱち!俺の名を教えてやる。
「どういう字を書くんだ」
「字!?俺は読み書きが出来ねぇんだよ。名前はふんどしに書いてあるけどな……」
そこで男の動きがピタッと止まった。ふんどしに名前が書いてあるという事を暴露してしまったので、やってしまったとでも思っているのだろうか。すると、男はバタッと倒れる。
のびている。炭治郎の頭突きが効いたのだろう。
私達は、伊之助を脇で寝かせて、家の中にあった遺体を全て埋葬する。途中、こっそり死体を食ったことは秘密だ。こうでもしないと、私の腹は満たされないからな………。
埋葬を終え、兄弟達と別れて、目を覚ました伊之助と共に、鎹烏に案内されて山を下る。
炭治郎は善逸を担いでいたので、代わりに私が木箱を背負った。
「そうか。伊之助も山育ちなんだな」
「お前と一緒にすんなよ。俺には親も兄弟もいねぇぜ」
そう言って、道端にあった石ころを蹴る。まるで小さな子供を見ているようだ。
「他の生き物との力比べだけが俺の唯一の楽しみだ!!俺は必ず隙を見て、お前に必ず勝つぞ!!お前にもだ!!」
炭治郎を指差した後、私にも指を差した伊之助。どうやら、力比べの相手としては認めてくれたようだ。少し嬉しくて、口角が緩む。
「俺は竈門炭治郎だ!」
「私は麓山讞A」
「かまぼこ
「誰なんだそれは!!」
「お前だ!!」
「違う人だ!!」
「山姥はないやろ。山姥は」
こうして、また新しい仲間と出会った。
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こはる(プロフ) - はすたー教信者さん» いいえ。ご指摘ありがとうございます。私、よく誤字をしてしまうので指摘してくださって嬉しいです!次は間違えないように気をつけます!! (2020年1月4日 0時) (レス) id: 1ef8811650 (このIDを非表示/違反報告)
はすたー教信者(プロフ) - 雨四公ではなく雨四光では無いでしょうか そういう仕様でしたらごめんなさい (2020年1月2日 9時) (レス) id: 39e42d80c8 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - るぅさん» ありがとうございます!ひぇえ…。両方も………。友達ありがとう。私もその友達に感謝しかないです…。更新頑張ります! (2019年11月27日 15時) (レス) id: cdf5a56a51 (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - こはるさん» こはるさんの作品は、ヒロアカと探偵チームkZ事件ノートの作品を読ませていただいてます。両方とも友達が「この人の作品面白いよ」と教えてくれたのがきっかけでした。友達には感謝しか無いです!これからもめっちゃ楽しみにしてるんで、頑張ってください! (2019年11月26日 20時) (レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - るぅさん» 私の文を好んでくださって、ありがとうございます〜っ!楽しみだなんて言われて、すごく嬉しいです!!るぅさんは、褒め上手ですね笑。とても、やる気が沸いてきます。不定期ですが、更新頑張ります!! (2019年11月25日 22時) (レス) id: cdf5a56a51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年11月24日 0時