過信 ページ37
教皇「ではこれまでです。さようなら悪魔と偽者たち」
一際、槍が輝き、私達に向けて教皇は微笑む。まるで悪魔祓いを完了したかのような態度で。
フィーロ「メルちゃん!」
フィーロは咄嗟にメルティさんを庇い。ラフタリアさんは尚文様の手を握る。
槍「これまでか・・・」
元康様に至っては諦めたかのように呟き。
ここで、何もやらずに終わるのは・・・駄目よ。
モルジアナなら・・・ファナリスの人たちなら・・・。
きっと、なんとしてでも攻撃を止めるはず・・・!!
私は、誰よりも強い、早い、鋭い。
この力を活かして、誰かの役に立ちたい。
尚文様やラフタリアさんは、救いようもない私に手を差し伸べてくださって、酷く暗かった人生を明るいものに変えてくれた。
眩いほどにね。
もし、死ぬのなら、尚文様たちをかばって死にたい・・・。
私は、全魔力を魔法道具に込めた。
尚文「(何だ・・・?アイツ。魔力を手 枷に・・・)
私のやろうとしていることに、尚文様は気づくと、血相を変えて叫んだ。
尚文「やめろっ!A!それ以上は!」
大丈夫よ。私ならいけるわ!
A「力の根源たる、我がファナリスが命じる___」
ゴォオオオと手 枷に炎を纏わせ、やがてそれはフィニクスの形に。
A「アモール・セルセイラーーー!!!」
ピィイイイ!!という鳥の鳴き声と共に、教皇の攻撃とぶつかった。
止める。なんとしてでも、止める・・・っ!!
A「はぁあああっ!!」
火力を増すごとに、ブチブチと鎖が千切れていく。
A「はぁあああっ!!!」
フィニクスの形をした火は、どんどん大きくなり、教皇の攻撃を包み込む。
A「もう1撃ぃ!!」
さらに火力を上げる。
熱い・・・。
流石の私も、火をまとっているので熱い。
熱いけど、ここで耐えなきゃ、尚文様たちが・・・っ!
A「うぉおお!!」
さらに火力を上げると、教皇の攻撃がバチン!と音を立てて消えた。
はぁ・・・はぁ・・・。やったわ!
メルティ「あの1撃を止めるなんて・・・!」
フィーロ「A!すごーい!」
ラフタリア「さすがファナリスと言ったところでしょうか」
賞賛の声をあげてくれる皆。
褒められてる。
私は後ろを振り返り、尚文様たちに向かってニコリと微笑んだ。
直後。
ドバァ・・・!と目から大量の血が溢れてくる。
A「あ、れ・・・?私、どうしたのかしら・・・」
手で拭っても拭っても止まらない。
尚文「A!!」
フィーロ「Aー!」
290人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましろ(プロフ) - あともし良かったら、夢主ちゃんと練くんが告白してから結婚するまでのお話を書いてくれたら嬉しいです! (2022年9月30日 4時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 最初から最後まで最高でした!練くんと松岡さんが大好きだし練くんの夢小説って全然無いからこの作品を作ってくれてありがとうございます! (2022年9月30日 4時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 紅葉さん» わあ!ありがとうございます!2日に1回っ!?この小説は毎週金曜日に更新なので、そんなに見にこなくても大丈夫ですよっ!すごく嬉しいですけど笑笑 (2019年5月31日 19時) (レス) id: 94ad7ccae9 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 華鈴さん» ありがとうございます!更新、頑張りますねっ! (2019年5月31日 19時) (レス) id: 94ad7ccae9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - ずっと始まったときからこのお話が大好きです!2日に一回は必ず覗きに来てます!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年5月27日 0時) (レス) id: 11c5b4fadd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こはる | 作成日時:2019年5月24日 19時