逃走 ページ27
弓「逃がすものですか！」
魔法と樹様の放つ矢が逃げる私達に向けて打ち出される。
尚文「エアストシールド！ セカンドシールド！」
尚文様は後ろを振り向いてスキルを唱えた。
槍「フィーロちゃんに攻撃なんてしたくないけど、これも全部君のた――ゲフ」
フィーロ「じゃまー」
フィーロが元康様の顔面を踏みつける。
痛そう・・・。
そして飛び去る際、私は錬様と目が合ったので、ペコリとお辞儀をした。
少しの間だったけど、お世話になった。
いつかカリを返さなきゃ・・・。
それから、追っ手を警戒しフィーロが疲れるまで、全力で走らせた。もうここまでは追ってこないだろうというところで、休憩する。
今夜はそこで野宿をすることに。
そこで、尚文様達に困っていたところを錬様に助けてもらったこと、ネックレスをもらったことを全て話した。
尚文様はネックレスに何か仕掛けがあるのではないかと念入りに調べていたけど、どこも異常はなく、普通のネックレスだということが分かり、せっかくもらったので付けておくことに。
そこからメルティさんのことをたくさん知れた。
メルティさんはフェロリアルが大好きだってことと、尚文様に第二王女ではなく名前呼びにして欲しいということ。
私たちの仲間に加わりたいとか何とか・・・。
でも、仲間が増えて嬉しいわ。
＊＊＊
＊錬side＊
今日、初めて君とまともに会話ができた。
夕食を共にしていた時は、なんだか親密な関係になれた気がして嬉しくて・・・つい、触れてしまった。
でも、君は何の抵抗もなくて、聞き間違いだったかもしれないが、最後に俺のことを「王子様」だと言った。
俺は、彼女の目に王子様のように写っているのだろうか・・・？
やっと俺のことを見てくれるようになったのか・・・？
あいつは尚文の仲間だが、どうしても手に入れたい。
このまま袋の中へ閉じ込めてしまいたい。
そう思ったが、尚文がピンチだと聞いた時、君は真っ先に向かっていった。
そしてそのまま尚文と合流し、フェロリアルに乗って遠くに行ってしまって・・・。
夢の時間が終わったと思った。
今度はいつ話が出来るだろうか。
早く会いたい。
会って、今度こそ・・・俺のものになってほしい。
あのネックレスは気に入っただろうか。
次会った時はつけていてくれるだろうか・・・。
その日の俺は、彼女のことで頭がいっぱいだった。
＊＊＊
ネックレスに込められた意味＝「縛り・君を離さない」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましろ(プロフ) - あともし良かったら、夢主ちゃんと練くんが告白してから結婚するまでのお話を書いてくれたら嬉しいです！ (2022年9月30日 4時) (
レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 最初から最後まで最高でした！練くんと松岡さんが大好きだし練くんの夢小説って全然無いからこの作品を作ってくれてありがとうございます！ (2022年9月30日 4時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 紅葉さん» わあ！ありがとうございます！2日に1回っ！？この小説は毎週金曜日に更新なので、そんなに見にこなくても大丈夫ですよっ！すごく嬉しいですけど笑笑 (2019年5月31日 19時) (レス) id: 94ad7ccae9 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 華鈴さん» ありがとうございます！更新、頑張りますねっ！ (2019年5月31日 19時) (レス) id: 94ad7ccae9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - ずっと始まったときからこのお話が大好きです!２日に一回は必ず覗きに来てます!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年5月27日 0時) (レス) id: 11c5b4fadd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こはる | 作成日時：2019年5月24日 19時
