ネックレス ページ24
うう・・・。今目を合わせたら、心臓が弾きれてしまいそう。
でも、気になってチラッと見た。
そしたら錬様も、私を見ていて、バッチリと目が合う。
そのまま目が離せなくて、少し気まづい感じになった。
変な汗もかいてきて、取り敢えず黙々とパンを頬張る。
ああ・・・今すぐ袋の中に戻りたい。
けど、何か話さなきゃ・・・。
尚文様達といた時は、何も話さなくても気が楽だったのに、他人の前だと何か話さなきゃって思う。
何か・・・何か・・・。
A「修行の方とか、どうですか・・・？」
これくらいしか話すことがない。
錬「上々だ。お前はそうなんだ？」
A「上々です。この枷もあるお陰で助かります」
錬様は私の両腕についている枷を見て、悲しそうな目をした。
錬「その枷・・・尚文につけられたのか・・・？」
A「え。いや、つけられたと言うより、プレゼントしてもらいました」
錬「プレゼントだと・・・！？」
瞬間、錬様は私に剣を向けた。
錬「そんな腐ったプレゼント、俺が今すぐ外してやる！」
え！？
私は両手を横に振る。
A「誤解です！これは、奴 隷としてでなく私のちゃんとした武器です！」
錬「・・・それはお前を縛るものじゃないのか。俺なら、そんなものあげたりしない」
A「尚文様も最初は否定しました。けど、私が無理に頼んだんです」
理解してくれた錬様は剣をしまってくれた。
そして袋から何か取り出したの。
ツカツカと私の方に歩み寄ってきて、フワッと爽やかな匂いと共に私の首に何かつけた。
錬「せめて、綺麗なものを身につけておけ」
つけてくれたのは、赤い宝石の入った金色の淵のネックレス。
A「も、もらえません！」
錬「構わない。こんなチャンス、滅多にないんだからな」
そう言って、サッと私の頬を撫でた。
A「王子様・・・」
錬「え？」
不意にそんな言葉が出て、急いで口を手で塞ぐ。
錬様が一瞬、同じ剣を持つアリババ・サルージャに見えた。
確か、アリババもファナリスであるモルジアナにネックレスをプレゼントするシーンがあったはず。
その2人は最終的に結ばれるんだけど、あのシーンは素敵だったわ。
今の私たちは、まさにそのシーン。
夢みたいだった。
すると、森の奥から錬様のことを呼ぶ声がした。
「錬様っ！錬様ー！！」
錬「隠れろっ！」
私はサッと茂みの中に隠れた。
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ましろ(プロフ) - あともし良かったら、夢主ちゃんと練くんが告白してから結婚するまでのお話を書いてくれたら嬉しいです！ (2022年9月30日 4時) (
レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 最初から最後まで最高でした！練くんと松岡さんが大好きだし練くんの夢小説って全然無いからこの作品を作ってくれてありがとうございます！ (2022年9月30日 4時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 紅葉さん» わあ！ありがとうございます！2日に1回っ！？この小説は毎週金曜日に更新なので、そんなに見にこなくても大丈夫ですよっ！すごく嬉しいですけど笑笑 (2019年5月31日 19時) (レス) id: 94ad7ccae9 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 華鈴さん» ありがとうございます！更新、頑張りますねっ！ (2019年5月31日 19時) (レス) id: 94ad7ccae9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - ずっと始まったときからこのお話が大好きです!２日に一回は必ず覗きに来てます!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年5月27日 0時) (レス) id: 11c5b4fadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはる | 作成日時：2019年5月24日 19時
