オレンジのリキュール ページ38
女性は息を切らして、私とコナン君の元へ。
蘭「コナンくん・・・!何処行っちゃったのかと思ったよ・・・」
コナン「蘭姉ちゃん!」
どうやら、コナン君の知り合いのようだ。
すると、女性は私に頭を下げた。
蘭「あの、子供達を助けて頂いたみたいで、ありがとうございました!」
子供達?
みると、女性の後ろの方には元太君達が。
私は全てを理解して、笑みを浮かべた。
A「いえ。たまたま観覧車に乗り合わせていただけなので」
蘭「でも・・・」
A「気にしないでください」
歩美「Aお姉さんっ!」
歩美ちゃんがギュッと抱きついてくる。
可愛いなって思いながら、頭を撫でていると、後ろから低い声がした。
風見「きみ」
振り返ると、怪我をしていて、仲間の1人に担がれながら歩み寄ってくる警察官らしき男の人がいた。
風見「爆発現場の近くにいたそうだね。身元不明の焼死体が見つかったのだが、爆発前、その付近で人影見なかったかい?」
それは、間違いなくキュラソーのことを示すものだった。
でも、「その焼死体はキュラソーです」なんて言っても伝わらないだろう。
だって、お酒の名前なんだもの。
普通の人が聞いたら、「は?」ってなっちゃうと思う。
ま、組織の捜査に関わってる人なら、別だけど。
でも、この人は組織の捜査に関わってるかどうか分からないから、私は組織の捜査に関わる人にだけ分かるように答えた。
A「さぁ。でも、オレンジのリキュールを飲めなくて、残念です。無くなってしまったんですから」
キュラソーはオレンジのリキュール。
その製造にはオレンジの果汁や果肉は原則として用いられず、果皮のみを使用している。
組織の捜査に関わってるなら、オレンジのリキュールと聞いて、直ぐにキュラソーだと分かるだろう。
捜査会議では、きっとキュラソーの名が上がっていたはずだから・・・。
風見「すまない。ありがとう」
男の人はそう言って立ち去っていった。
どうやら、理解してくれたようだ。
ホッと息をついた時、視界に黒木くんが目に入った。
目が合ってしまったので、私はスッと逸らす。
黒木「寿。あのさ・・・」
A「帰りの送迎でしょ?除名されたけど、それぐらいするよ」
黒木くんは顔を曇らせた。
A「じゃあ、私。もう行くね。バイバイ皆」
全員「「「バイバーイ!」」」
子供達と別れ、私たちは家路へと急ぐ。
車内は事件のこともあり、行きしと違い、シンと静まり返っていた。
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?かなかな - あれ?落ち、誰か決まってますかね?私、美門君の考え方、原作を読んですーーーっごく尊敬しております。そんな美門君を夢主とくっつけるのは、ありではないですか? (2021年10月23日 16時) (レス) @page28 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
みるくストロベリー - やばいです!!好きなお話がコラボとかほんとヤバい...これからも頑張ってください!! (2020年7月8日 22時) (レス) id: 9d5389f299 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 橘美月さん» ご指摘ありがとうございます!直しました! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 849432498b (このIDを非表示/違反報告)
橘美月(プロフ) - KZと組織との接触のところで、警視庁になってるんですけど、キュラソーがノックリスト盗んだの警察庁です。直していただけるど幸いですよろしくお願いがいします (2019年8月22日 17時) (レス) id: 5e15558c97 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 私は、翼が好きなの…だから、落ちはそっちの方がいいと思ったけど… (2019年7月27日 22時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年6月8日 0時