除名宣告 ページ36
灰原「ところで、聞きたいんだけど、どうして貴方は組織に潜入してるの?まだ子供じゃない」
自分の方が年下なのに、私にことを子供という哀ちゃんに私はクスクス笑う。
A「子供って、哀ちゃんの方が小さいじゃない」
灰原「答えて!」
哀ちゃんが真剣な表情で言うので、私は笑うのを辞めた。
A「そんなに怒らなくても・・・。ただ自分の能力を買われただけだよ」
私はじっと手のひらを見つめる。
A「私。工作員の素質があるんだって。だから、組織の工作員として動いてる。潜入捜査をしてるのは潜入してる警察官の人に頼まれたからだよ」
この素質、警察官になるのに活かせたらなぁ・・・。
ハァッと長い溜息をついて、哀ちゃんの方へ歩み寄る。
A「貴方こそ、何で組織にいたの?シェリーっていう、コードネームも与えられてたみたいだし」
シェリーと聞いて、哀ちゃんは血相を変えた。
灰原「ど、どうして私がシェリーだって知ってるの?」
A「それは・・・」
「ベルモットから聞いたからだよ」と答えようと思ったが、途中で水を差された。
若武「いた。寿」
若武くんたちが来たのだ。
これまで気配がなかったから、私とコナンくんたちの話は聞いてないと思うけど、危ない危ない・・・。
若武くんたちは真剣な表情をしているが、雰囲気は暗い。
私に除名宣告をしに来たのだろう。
される前に立ち去るはずだったのに・・・神様ってば、意地悪だね。
そんなことを思いながら、私は何も知らないふりをして笑顔を作った。
A「皆、ごめん!待たせちゃってたね、帰ろう」
そう言った私に、皆は笑顔を返してくれなかった。
若武「寿」
若武くんがいつもより低い声をあげる。
若武「お前抜きで、俺らで話し合ったんだが。今回の事件、お前が絡んでるのは分かってる。真実を話さないのなら、俺たちはお前をKZから追放する」
やっぱりね。
盗み聞きしていて事前に知っていたからショックも何も感じない。
だから、私は何食わぬ笑顔で答えた。
A「わかった。真実を話す気はないから、除名だね。悲しいけど、今までありがとう。楽しかったよ」
私は若武くんたちからヒラリと身を翻し、コナン君と哀ちゃんに声をかける。
A「さ、行こう。パパとママの所まで、送って行くから」
コナン「うん!」
手を差し伸べると、察しのいいコナン君は直ぐに手を取ってくれた。
3人で入場門の方向へ歩き始める。
立花「待って・・・Aっ!」
すると、アーヤがギュッと私の腕を掴んだ。
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?かなかな - あれ?落ち、誰か決まってますかね?私、美門君の考え方、原作を読んですーーーっごく尊敬しております。そんな美門君を夢主とくっつけるのは、ありではないですか? (2021年10月23日 16時) (レス) @page28 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
みるくストロベリー - やばいです!!好きなお話がコラボとかほんとヤバい...これからも頑張ってください!! (2020年7月8日 22時) (レス) id: 9d5389f299 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 橘美月さん» ご指摘ありがとうございます!直しました! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 849432498b (このIDを非表示/違反報告)
橘美月(プロフ) - KZと組織との接触のところで、警視庁になってるんですけど、キュラソーがノックリスト盗んだの警察庁です。直していただけるど幸いですよろしくお願いがいします (2019年8月22日 17時) (レス) id: 5e15558c97 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 私は、翼が好きなの…だから、落ちはそっちの方がいいと思ったけど… (2019年7月27日 22時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年6月8日 0時