除名 ページ34
立花「待って!確かにAは隠し事が多いけど、なんでそれだけで除名になるの?納得できない」
私の除名を必死に食い止めてくれるアーヤに、上杉くんは車軸から外れて転がった観覧車を見上げる。
上杉「あのな立花。これだけの大規模な事故・・・いや、テロが起きたんだ。それに寿が関係していることは間違いない」
立花「そうかもしれないけど、Aは子供達を助けに行っただけでしょう!?私のパパやママ、奈子だって助けてくれたんだよ!?なのに、除名なんてあんまりだよっ!」
怒りをあらわにするアーヤを黒木くんが止める。
黒木「気持ちは分かるよ。でも、1歩間違えれば俺たちも巻き込まれてた。今回は良かったものの、もし今後もこんなことが起きるのなら、俺たちは危険だ。いつか命を落とすかもしれない。寿を失うのは痛手だけど、これは俺たちの安全を確保するためでもあるんだ」
立花「で、でもっ!」
若武「立花っ!」
食い下がるアーヤに若武くんが怒鳴った。
若武「これはKZ存続に対する危機だ!これ以上、寿が俺らに隠し事をするのなら、きっとKZはバラバラになるっ!実際、そうなりかけてるんだっ!!」
小塚「若武・・・言い過ぎだよ」
アーヤは抑えていた涙をついに流した。
黒木くんがアーヤの肩を抱く。
このやり取りを物陰で見ていた私とコナンくん、哀ちゃんは目を伏せた。
あーあ。ついに除名の日が来ちゃったか・・・。
KZ直々に除名宣告されるなんて、嫌だな。
どうせなら、このまま姿を眩ましてしまおう。
そう思った私は、その場から姿を消すため、歩き始めた。
コナン「いいの?」
コナンくんに言われたが、私は月明かりに照らされながら、背中越しに言う。
A「しょうがないでしょ。いずれ、この日が来ると見越してたよ」
私は月を見あげた。
A「最後に教えてくれない?どうやって、残りのノック達を助けたの?」
コナンくんはパッとスマホを取り出した。
コナン「簡単さ。A姉ちゃんが送ってくれたメールが途中だったみたいだったから、そこに文面を付け加えただけだよ。貴方が気にしていたバーボンとキールは関係なかったってね」
そうか・・・だから、安室透は助かったんだね。
素晴らしい作戦に、私はパチパチと拍手をする。
A「Bravo. Silver bread・・・」
さすが、銀の弾丸。
組織を欺くなんて、そうそう出来ることじゃない。
まるで子供じゃないみたい。
組織壊滅も、夢じゃないかもね・・・。
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?かなかな - あれ?落ち、誰か決まってますかね?私、美門君の考え方、原作を読んですーーーっごく尊敬しております。そんな美門君を夢主とくっつけるのは、ありではないですか? (2021年10月23日 16時) (レス) @page28 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
みるくストロベリー - やばいです!!好きなお話がコラボとかほんとヤバい...これからも頑張ってください!! (2020年7月8日 22時) (レス) id: 9d5389f299 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 橘美月さん» ご指摘ありがとうございます!直しました! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 849432498b (このIDを非表示/違反報告)
橘美月(プロフ) - KZと組織との接触のところで、警視庁になってるんですけど、キュラソーがノックリスト盗んだの警察庁です。直していただけるど幸いですよろしくお願いがいします (2019年8月22日 17時) (レス) id: 5e15558c97 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 私は、翼が好きなの…だから、落ちはそっちの方がいいと思ったけど… (2019年7月27日 22時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年6月8日 0時