犠牲 ページ32
キュラソーは観覧車へ向かって、勢いよくアクセルを踏む。
ダメだって、キュラソー！早く逃げてっ！！
そう思っているが、キュラソーが乗っていたトラックは徐々に観覧車に潰されていく。
まずい。このままじゃ、本当に・・・！
A「逃げてっ！キュラソー！！」
私は思い切りゴンドラ内で叫んだ。
此処からじゃ、声なんて届くはずがないのに・・・。
そして遂に、キュラソーの乗っていたトラックは観覧車に押し潰され、ペシャンコに。
それと同時に大爆発が起こった。
爆発で起こった爆風のお陰で、観覧車止まる。
A「キュラソー！！」
あまりの出来事に、私はもう1度叫んだ。
状況を理解している灰原哀は、その場で崩れ落ちる。
私と灰原哀が青ざめる中、子供達は大喜びしていた。
光彦「止まったんじゃないですか？」
元太「やったー！止まったぞー！」
歩美「きっとコナンくんが止めてくれたんだよ！」
子供達・・・。
まさか、今日ずっと一緒にいた記憶喪失だったお姉さんが命を落としてまで助けてくれたなんて・・・思ってもないよね・・・。
キュラソー。
どうして貴方は、この観覧車を止めたの？
その行為は、組織を裏切る行為なのに。
そう思いながら、私は観覧車が止まったことに大喜びする子供達を見た。
もしかすると・・・この子達がキュラソーを変えたのかもしれない。
この子達の、純粋な愛が。
元太くんが、いつものようにダハハ！と笑う。
元太「安心したら、腹減った・・・。痛っ！」
光彦「元太くんっ！？」
元太くんは足を抑えた。
元太「い、てててて・・・。足挫いちまった・・・」
光彦「結構、色んなところに体をぶつけてしまいましたからね」
確かに・・・そうだったな。
私は立ち上がり、元太くんに歩み寄る。
A「元太くん、無理しちゃ駄目だよ」
そう言いながら、私は元太くんを抱き上げた。
A「さぁ。観覧車が崩れる前に、脱出するよ。皆、大変だと思うけど、私に着いてきて」
「「「はーい！」」」
元気よく返事をする子供達を率いて、私たちは観覧車降りる。
子供達は、すっかりいつもの通りだったけど、哀ちゃんはキュラソーの死にショックを隠しきれないようだった。
まあ、私もだけど・・・。
私は、悲しんでいる哀ちゃんの頭にポンと手を乗せた。
哀ちゃんは目を見開く。
そんな哀ちゃんに、ニコリと微笑んだ。
A「忘れないでいようね。彼女の功績を」
灰原「・・・ええ」
哀ちゃんは遠くを見据えて言った。
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？かなかな - あれ？落ち、誰か決まってますかね？私、美門君の考え方、原作を読んですーーーっごく尊敬しております。そんな美門君を夢主とくっつけるのは、ありではないですか？ (2021年10月23日 16時) (
レス) @page28 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
みるくストロベリー - やばいです！！好きなお話がコラボとかほんとヤバい...これからも頑張ってください！！ (2020年7月8日 22時) (レス) id: 9d5389f299 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 橘美月さん» ご指摘ありがとうございます！直しました！ (2019年8月22日 17時) (レス) id: 849432498b (このIDを非表示/違反報告)
橘美月(プロフ) - KZと組織との接触のところで、警視庁になってるんですけど、キュラソーがノックリスト盗んだの警察庁です。直していただけるど幸いですよろしくお願いがいします (2019年8月22日 17時) (レス) id: 5e15558c97 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 私は、翼が好きなの…だから、落ちはそっちの方がいいと思ったけど… (2019年7月27日 22時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはる | 作成日時：2019年6月8日 0時
