鋭い黒木くん ページ18
コナン「はい。もしもし?」
A「もしもし。寿だけど」
コナン「Aっ・・・!姉ちゃん?」
急いで語尾に「姉ちゃん」をつけたコナン君に、不信感を抱きながらも、私は掴んだ情報を全て言った。
A「組織のことだけど、このままじゃ、ノックリストに載ってた奴ら全員、殺される。何か手はない?シルバーブレッド!」
コナン君はしばらく黙ると、早口で返答してくれた。
コナン「ねえ、キュラソーが盗んだノックリストの資料か何か送られてきてない?何でも良いんだけど」
資料・・・?
あ、そういえば、昨夜、ノックの名前が書かれたメールがジンから転送されてきてた。
そこには確か、「ノックはスタウト、アクアビット、リースリング。それと貴方が気にしていたバーボンとキール」と書かれてあった。
A「資料ならある。メールで送信する。けど、2回見れば自動的に消去されるシステムになってるから気をつけて」
コナン「うん、分かった。ありがとう」
電話を終え、コナン君にメールを送信する。
言われるがままやったけど、本当に大丈夫なのだろうか。
シルバーブレッド、「銀の弾丸」という意味。
組織を崩壊させる力を持っていると聞いたけど、お手並み拝見ってところかな。
あ、次はシュンに電話をかけなきゃ。
ええっと・・・シュンの番号は・・・。
スマホの画面を指でスライドしながら、シュンの電話番号を探していると、誰かに肩を叩かれた。
私は驚いて肩をビクッさせ、ゆっくり後ろを振り返る。
そこには、黒木くんがいた。
黒木「お手洗い、長いから心配して来てみたら、用があったのはトイレじゃなくて、誰かとの電話だったんだね」
黒木くん!?なんで此処に・・・。
不敵な笑みで笑う黒木くんに対し、私は焦りを隠し、何でもないと言った表情で返す。
A「いいや。トイレに行こうとしたら、電話がかかってきてさ、今から行くとこ。待ちくたびれたなら、先に行ってて」
黒木くんは疑うような目で私を見たが、私は一切気にせず、トイレへ。
電話は危うそうだったから、シュンにはメールで組織の動きについて報告した。
文面はこうだ。
「バレたノックは、スタウト、アクアビット、リースリング、バーボン、キール。全員、殺されるかもしれない。私は大丈夫」
もちろん、1度見れば完全に削除されて2度とは見れないようになっている。
送信先も元も分からない。
私はトイレの水だけ流して、洗面台で手を洗い、皆の元へ戻った。
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?かなかな - あれ?落ち、誰か決まってますかね?私、美門君の考え方、原作を読んですーーーっごく尊敬しております。そんな美門君を夢主とくっつけるのは、ありではないですか? (2021年10月23日 16時) (レス) @page28 id: d59fc0899f (このIDを非表示/違反報告)
みるくストロベリー - やばいです!!好きなお話がコラボとかほんとヤバい...これからも頑張ってください!! (2020年7月8日 22時) (レス) id: 9d5389f299 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 橘美月さん» ご指摘ありがとうございます!直しました! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 849432498b (このIDを非表示/違反報告)
橘美月(プロフ) - KZと組織との接触のところで、警視庁になってるんですけど、キュラソーがノックリスト盗んだの警察庁です。直していただけるど幸いですよろしくお願いがいします (2019年8月22日 17時) (レス) id: 5e15558c97 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 私は、翼が好きなの…だから、落ちはそっちの方がいいと思ったけど… (2019年7月27日 22時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年6月8日 0時