3話 ページ10
?「僕はドッペルゲンガーじゃないよ。キミと顔の感じと髪型が少し似ているだけさ」
その見た目は、緑髪の猫耳癖っ毛で、アホ毛は2つに分かれている形が違うものだった。
ジンペイ「確かに、言われてみると似てるけど髪色とかちがうし...よく見たら全然違うよな!」
ライム「僕は"芦屋ライム"。よろしく!」
涼しげに自己紹介をするライム。
ジンペイ「でも、お前見たことない顔だけど転校生か?」
ライム「違うよ。僕は"高等部の生徒"だよ」
ジンペイ「高校生!?全然見えない!」
ライム「うん。だろうね。僕は飛び級で高等部に入ったから、年は中等部の年齢だし。あと目立たないように中等部の制服を借りてきているのもあるか」
ジンペイ「ちょっと待てィ!飛び級ってなんだ?空飛ぶキュウリか!?」
ライム「違うよ。中学の勉強する科目を先に終わって、3年分をスキップ、つまり飛んで進級したってことだよ」
苦笑いを浮かべて説明するライムに対して、ジンペイは本当に分かったのか分からないま話を進めた。
ジンペイ「飛び級って、そういうことだったのか」
ライム「うん。だから高校生とはいっても、年はキミと同じなんだ。」
ジンペイ「そうなのか!スゲーな!」
ライム「そういうわけで、僕のことは"ライム"と呼んで欲しい。その代わり、僕もキミを"ジンペイ"と呼ばせてもらうからさ」
ジンペイ「分かった、ライム!」
ライム「ジンペイ!」
喧嘩後の兄弟のように名前を呼び合っていると...
マタロウ「あぁぁぁぁーーーっ!!」
大声が聞こえ振り返ると、部室にいたはずの皆が後ろに立っていた。
マタロウ「ジンペイ君がドッペルゲンガーと話してる!」
コマ「あ!ほんとだ!」
ジンペイ「ライムはドッペフフンフーなんかじゃないぞ」
コマ「この期に及んでまだ言えてない...;」
フブキ「てことは...貴方は誰?」
ライム「僕はY学園高等部1年の芦屋ライムです」
チアキ「高等部?」
コマ「高等部ってことは先輩?」
フブキ「そういえば、Y学園には高等部があるんだったわね」
チアキ「確かに、入るときに中高一貫校とか言ってたような気がする」
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作者名:後藤 | 作成日時:2024年2月12日 21時