7話 ページ7
[数週間後]
『「総退学!?』」
ライム「学園長と豪万蛇君からの指示だからなんとも言えないけど...」
須佐野「それにしてもやりすぎなんじゃないのか!?」
ライム「一応中等部の学園長には交渉に行く予定だよ」
「そこでなんだけど...星原君も実践の練習として行ってみる?」
『私が、ですか....?』
『(...本当に私で大丈夫なのかな。でも今まで皆の力になれてないし、)』
『...行かせてください』
須佐野「なっ...」
私がそう言うと、須佐野君はウソだろという顔をしてこちらを向いた。
ライム「ありがとう。ということだから須佐野君、高等部のことは任せたよ」
須佐野「...分かった」
ライム「もう時間はない。明日の放課後から動き出すよ」
『了解しました』
須佐野「あぁ...」
─────────────────────
[放課後]
ー回想
ライム「中等部にこの制服で行くと目立っちゃうから、YSPクラブの奴らに接触するまでは中等部の制服で調査しよう」
ー
『なんて言われちゃったけど...』
『(だからと言って高2が着ていいようなものでもない気がする...ライムはともかく、私からは犯罪匂がするんじゃ...!?)』
ライム「お待たせ...」
『来ましたか。...あら...!』
ライム「...何?」
少し苛立っているような声。
『高校生にしては適任ですね』
ライム「皆してそう言うのなんなの...」
『ふふっ、ライム君がかわいいってことですよ』
ライム「かわいくない!!」
『そう言わずに』
ライム「...それに、いつまで"ライム君"なんて呼ぶつもり?子供扱いされてるみたいで嫌なんだけど」
『...!じゃぁ、"ライム"でいいんですか?』
ライム「あと一応敬語もなんだけど...まぁいいよ」
『生意気な後輩君ですね』
ライム「...行くよ」
ふてくされたようにスタスタと歩いていくライム。それに続いて私もYライナーに乗る。
『(...なんとなく距離が縮まったかな)』
少し嬉しいような、悲しいような気もしていた。
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作者名:後藤 | 作成日時:2024年2月12日 21時