4話 ページ4
『...生徒会....?でも、なんで私なんかが』
すると彼は、私が思ってもいない事を口にした。
ライム「キミ、怨霊とかについて心当たりはない?」
『!...』
『(ソワレのことは誰にも話していないはずなのに...)』
ライム「...その反応だと、心当たりはあるみたいだね」
「僕達生徒会は今、妖力についての調査を行っているんだ」
『...なぜそのようなことを』
ライム「今は詳しく教えられないかな。今言えることは、この"魔神ウォッチ"を使って調査を進めているということ」
『魔神ウォッチ...』
『でも、私じゃなくてもいいのでは、』
ライム「さっき言ったよね。妖力について調査をしているって」
「妖力は誰でも持っているものじゃない。選ばれた人にしかないものなんだ」
『...要件をまとめると、生徒会に入ってほしいということですか?』
ライム「理解がはやくて助かるよ」
『考えては...みます』
ライム「...いい返事を待ってるよ」
彼はそれだけ言ってこの場を後にした。
『.....』
ソワレ「やっぱり、怪しかったのです」
『うわぁっ!?』
後ろの方から声がして振り向くと、そこには見覚えのある子がいた。
『なんだ、ソワレか...』
ソワレ「このアホなツムギを生徒会に誘うなんて、どうもおかしいのです!」
『アホって言わない!』
ソワレの言う通り、私にも何か違和感がある。
でも別に入ったとしてマイナスなことは少ないし、別に良いのかもしれない。
私はそう軽く考えていた。
『期待に、答えなくちゃ』
私はそう呟いて、校舎を後にした。
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[生徒会室]
ライム「彼女がこっちに来るのを断ったとしたら、どうするつもり?」
?「力づくでも協力してもらう」
ライム「そう言うところ、直した方がいいと思うよ。"豪万蛇君"」
豪万蛇「.....」
静まった生徒会室には、パソコンを打つ音だけが響いていた。
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作者名:後藤 | 作成日時:2024年2月12日 21時