転校少女の行き先は【妖怪学園Y 高等部編】 (ページ16)

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9話ページ16

クウカ「あのウォッチは……！」

フブキ「見たことのないウォッチ！；」

ライム「これは魔神ウォッチ。君たちのウォッチよりも更にパワーが高められたウォッチさ」

『それも"現時点最強"とも言われるくらいにね！』

ライムは胸の前で腕をクロスさせ、私は腕を片方だけクロスさせるように前に出して、メダルとウォッチを構えた。

『「変身！」』

テラミンが液状のようになってライムの身を包み込み、最後には大きな4つの拳が現れる。

アシュラ「あの手この手で悪を討つ、
　 "アシュラギルファー"！」

私はソワレが分裂した箒星に身を包まれ、締めには霰星の形をした髪飾りが光を灯した。

『霞んだ夜空にソワレを奏でて
　"ホシノヒスイ"』

私達は新たなヒーロー＿＿＿アシュラギルファーとホシノヒスイに変身していた。

アシュラ「Y学園は今、新展開を迎えようとしている」

『今更異星人など、お呼びではないのです！』

フブキ「なに、あれ....！？」

ジンペイ「ライムも変身できるのか！さすが先輩！」

メラ「すげぇ！！」

リュウスケ「なんだ、このすさまじいパワー....！」

アシュラ「いくぞ！」

アシュラギルファーはそう合図をすると、ミューゼに向かっていくつかの拳を振り放つ。

その攻撃を避ける暇もなかったミューゼは遠くまで吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。

ミューゼ「ギギギギギ.....！？」

よろけながらも立ち上がるミューゼ。

それに対して私、ホシノヒスイは廻り

に浮遊していた箒星をミューゼに向かって放つ。

ミューゼ「ギッ！？」

ミューゼはまたもや地面に叩きつけられる。

アシュラ「火のないところに煙は立たぬ....煙が出たなら火を消すまでだ」

もくもくと上がった砂煙の中から、キズだらけの奴が出てくる。

ミューゼ「にゃにゃにゃ、にゃ～んだこりゃ...！パパ譲りの僕ちんの力が押さえ込まれている.......！？」

『押さえ込まれている...？その表現は間違っているのです！』

アシュラ「僕達はこの戦いで、先輩らしい威厳を見せつけようとしている。一瞬で終わらせたら、印象に残らないじゃないか？」

『つまり、手を抜いているのですよ！』

私達は余裕そうな声のトーンで、ミューゼにそう言葉を放つ。