8話 ページ15
ジンペイ「園等先生?」
園等《今すぐ学園調査を室に来て》
ジンペイ「でも、このままじゃアイツが...!」
園等《その周辺の生徒の避難は終わっているわ。今は作戦を練ることが先決よ。すぐに来て》
ジンペイ「イエッサー!」
そう言うと、皆は学園長室へ駆け出してしまった。私達はただ、見送ることしかできない。
ライム「...。」
『ずいぶんと猫を被ってましたね』
ライム「そっくりそのままお返しするよ」
『どうですか?計画通り進みそう?』
ライム「少し想定違いだけど、なんとかいけそうだよ。...星原君」
『?』
ライム「ここからが本番だからね。"変身"できる準備、しといて」
『...!はい』
そう言って私達は校庭へと足を運び出していった。
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[校庭]
砂埃が舞う校庭で私達が目にしたのは、ミューゼとの戦いに苦戦する中等部の子達。
『あの中でも戦闘力の高いジンペイ君でさえ折れるとは、だいぶパワーを失っているということですね』
ライム「それだけじゃない。あのウォッチ自体、潜在能力を出しきれていない」
『次に進む課題が多すぎる...』
『でも...そろそろ、ですかね』
ライム「だね。...3人とも、行くよ」
『「OK!/了解なのです!/分かったミン!」』
私達は少しずつ前へ出てミューゼとジンペイ君達の元へと向かう。
ジンペイ「.....?」
「ダメだライム、お前にはムリだ!」
マタロウ「ツムギ先輩も離れてください!危ないですよ!」
2人は焦るように叫ぶが、私達が止まることはない。
それに代わってライムが口をあける。
ライム「何を言ってるの?これでも僕達は、君の先輩だよ」
ジンペイ「お前達が先輩だとしても、変身できなきゃあぁいうヤツには勝てないんだ!それが常識なんだ!!」
『誰が変身出来ないって?』
ジンペイ「何?」
私が放った言葉に皆は目を丸くして驚く。
『貴方達はどうやら、大きな闘いを終えて、パワーが弱まっているみたいだね』
ライム「それにそのウォッチ、キミたちの潜在能力を引き出し切っていない」
ミューゼ「ん?にゃーんだお前?」
ライム「さぁ〜て見せなきゃね」
『先輩らしいとこ!』
そう言った私達の左手首には、"魔神ウォッチ"がつけられていた。
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作者名:後藤 | 作成日時:2024年2月12日 21時