5話 ページ12
なるほど!と言わんばかりにアホ毛を「!」にするジンペイ君。
コマ「でも、先輩達は高等部なんですよね?
高等部の生徒が何故ここに?確か高等部は……」
『そう。高等部は遥か北にあるんだけど、今日は中等部の学園長に"伝言"を持ってきていてね』
ライム「そのついでに、中等部を見学させてもらっていたんだ。僕達は中学の3年分を経験していないから」
それを聞いたジンペイが1番最初に口を開いた。
ジンペイ「そういうことなら俺達がこの辺を案内してやろうか?」
『(...都合がいい子達ね)』
私はライムと目を合わせて頷く。
ライム「いいの?ありがとう!」
私達は表向きだけでもよく見えるように、ニコッと後輩達に笑顔を見せた。
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ジンペイ「あれがドッペフッフーかぁ〜!」
マタロウ「更に遠くなってる...;」
だめだこりゃ...;と呆れているマタロウ達。
ライム「お待たせ!」
そこには、"Y"とかいてある紋章を光らせている高等部の制服を着ている2人がいた。
チアキ「着替えてきたんだ」
フブキ「それが高等部の制服ですか!?かわいい〜っ♡」
『そう?私達は見慣れてるからあんまり分からないけど...なんだか嬉しいね』
すると、また何処からかお馴染みの音楽が流れてくる。
ジンペイ「ヤバいくらいに♪素敵な制服♪yeah came on♪」
『(変な子...)』
隣を方を見ると、ライムも目をぱちくりさせて困っているように見える。
ライム「..... これだと目立っちゃうけど、高等部の生徒が中等部の制服を着ているのもなんか騙すみたいで嫌なので、」
ジンペイ「いーなー、俺も欲しいー!」
『「「「.......;」」」』
コマ「ジンペイくんも高校生になれたら着られるから。ですよね、ライム先輩!」
ライム「あ、あぁ...だね;」
答えずらそうに言ってライムは苦笑いを浮かべていた。それもそうだろう。
ジンペイ「今欲しいー!欲しい欲しい欲しい!欲ーしーいーー!!!」
フブキ「ウザい、ほっとこ」
フブキちゃんがツンとしたような口調で言う。
ジンペイ「ねぇ今!今、今だよォーー!!」
皆呆れたような顔をして校舎へ入っていく。
扱いがなれてるんだね...;
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作者名:後藤 | 作成日時:2024年2月12日 21時