敵148 ページ6
『マンダレイ……私も目的の一人です』
出久くんが勝己くんのことだけ伝えたのは現在地がわからないのと、今ここで私が狙われていることを大声でいえば相手が何をするかわからないからだろう
「………!?じゃあやっぱり施設へ行きなさい！ここじゃ危ない！！」
『………』
嫌に冷静なところあるよね
負けてらんない
私は敵に向かって歩いた
「何してるの！早く！！」
『マンダレイ、虎さん……目を閉じて』
「え？」
『いいから早く！！』
感情が昂って叫んでしまった
二人は驚いていたが、ゆっくり目を瞑り、それを確認して敵に再び近づいた
「なんだ……？」
『私が目的なんでしょ？さっさと連れていきなさいよ』
「思ってた以上に生意気な子ね………」
生意気…………初めて言われたかもしれない
いつもいい子で居なくちゃいけないと思っていたから
自分を押さえつけて生きてきたから
でも、廻が私の存在意義を教えてくれた
もう、大人しいままでなんて、いられない
「……おい、マグ姉。どうする？」
「………そうね。連れていきましょ。そうすればすぐ終わるわ」
「こっちに来い！」
『………えぇ』
上手くいった……！
「ダメよ！逃げなさい！！」
『マンダレイ！そのまま何も見ないで！』
「生意気だけど聞き分けのいい子でよかったわ」
私だって、出久くんみたいになりたい
強く………なりたい
『…………五、燐火っ！』
辺りに薄く炎の玉が現れていく
「なっ！なんだァ！？」
それはどんどん大きく、濃くなっていく
やがて目に見える景色全てを包み………
森が、見えなくなる
『燐火＿＿＿＿＿＿＿
狐火…………』
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レモン - すごいドキドキしながら見てました。面白いし気に入りました！！続き待ってます！！ (2021年10月24日 12時) (
レス) @page27 id: 8d70720f35 (このIDを非表示/違反報告)
marirai0926(プロフ) - 続き気になります！いつでも待ってます！！ (2021年6月7日 15時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱいん(プロフ) - めっちゃ面白いです！！この作品を作ってくださってありがとうございます┏○┓ (2020年4月22日 12時) (レス) id: ddfa0ad2b8 (このIDを非表示/違反報告)
rikohuku0428(プロフ) - 続き早くみたいです！！ (2020年4月19日 5時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)
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