好き26 ページ28
『うーん……出てきたのはいいけど、どこ行こう……』
家を出て、既に疲れた
その上、行き先を決めてない
今は路地裏をとぼとぼ歩いている
てか、この先何があるのかな
……となると、遠出は出来ないな
『……暇だ………』
空を見上げてぼやいた時、
「そこのキミ」
知らない人に声をかけられた
後ろからだったため、私は振り向かず……
反応を見せなかった
『………』
怪しい、と感じたのだ
距離を開く
「ちょっと、」
それでもまだ追ってくる
これ以上来られたら困る
気持ち悪い
仕方ない
答えてみるか
『……なんです？』
「暇ならさ、ちょっと付き合ってくれない？」
そういう感じか
『断ります』
なんとなくそんな気はしてたけど
「……何で？もしかして先約？」
気色悪いなぁ……
まぁ、いいや
言っておくか
『私、既婚者ですから』
「そんな嘘……通じると思ってる？」
『嘘だと思うの？』
私が睨み付けると、男は今まで
へらへら笑っていたのを一変させ、
「……来ないなら、殺す」
ナイフを出してきた
でも、大丈夫
『無理よ。だって私……
強いもの』
ヒーロー科で散々鍛えられてる
職場体験でも経験した
「バカだなぁ！」
ハハハハッと高笑いをする男
『……っ？』
何が面白い？
「敵でもないのに“個性”を使う気？」
『使わないよ。使う必要性が無い』
「……やっぱりバカだ」
『………』
左腕に痛みが走る
太い鉄パイプが……もう一人の男の手にあった
「……!?」
「反応した!?」
顔はそっくりそのまま
ってことは……
『分身系の“個性”か……』
エクトプラズム先生みたいな
でも、分身する素振りは無かったから……
もしかすると先に仕掛けられていたのかもしれない
「……さいなら」
深読みしすぎた……！
『……っ上……』
ガンっと鈍い音が頭に響いた
視界が揺れる……
霞んで、あぁ……痛い……
痛い……
油断してしまった
「とどめ……！」
ダメだ！
と、思って目を強く閉じた時
私に鉄パイプを振り上げた分身を
吹き飛ばして
「……殺し合い、しよう」
片腕で私を横抱きしてくれてる
『乱波……さん……』
彼がいた
「A、大丈夫か」
涙が溢れそうになる
頼れないって思ってた
ただのケンカバカだと思ってた……
でも、やっぱり……
『………っうん……!!』
頼れる人だった
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星無優凍(プロフ) - にゃんこＭさん» 本当ですか！！？？めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます。これからも頑張ります！ (2019年12月9日 19時) (
レス) id: 4137a2b23b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこＭ - オーバーホールかっこいい！！このお話好きです。頑張ってください (2019年12月9日 17時) (レス) id: 5f9b6ccd05 (このIDを非表示/違反報告)
星無優凍(プロフ) - ちつかさん» ありがとうございます!たいへん嬉しいです！ (2018年12月17日 18時) (レス) id: 2dc8ad8af7 (このIDを非表示/違反報告)
ちつか - いいですね~ (2018年12月16日 18時) (レス) id: c864c21ee8 (このIDを非表示/違反報告)
星無優凍(プロフ) - まっちゃオレさん» なんですかとつくぐらい喜んで頂けて嬉しいです！オーバーホール格好よくできてますか！よかったです！更新なるべく毎日頑張るようにしてますが、難しい時もあるので、そこはご了承下さいませ。頑張りますね！ (2018年2月7日 19時) (レス) id: 2dc8ad8af7 (このIDを非表示/違反報告)
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