True love2

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お花の水やりのために蛇口を捻ると、ホースの先から溢れだした水が虹を映し出した。





「きれい…」





１月にしては、
暖かい今日。


乾いた土があっという間に水を吸っていく。





ｱｷﾗ「お嬢様」


「ん？」


ｱｷﾗ「結人様がお見えですよ」


結人「やっほう」


「会いに来てくれたの！」


結人「うん、リベンジしようと思って」


「リベンジ？」


結人「うん、ピクニックの。
ほら、この前は結局行けなかったでしょ？」


「ピクニックのリベンジ！したい！」


結人「はは、そう言ってくれると思ってた。」


「お水やりだけさせて。
そしたら、着替えてすぐに出掛けられるようにするわ」


ｱｷﾗ「では、結人様はあちらの部屋でしばらくお待ち下さいませ」


結人「うん」





ニヤける口元をなんとか引き締めて、水やりを済ませ、スキップ混じりで部屋のクローゼットに向かう。





「アキラ、ピクニックって何を着たらいいのかしら？」


ｱｷﾗ「何でもいいんじゃないですか」





アキラってほんとに…。


ほとんど完璧な執事なのに、お洋服のことに関してはほんとに無頓着よね。


ファッションセンスないし。





「ばあやに聞こう」





そういうと、部屋の済でいじけだすアキラがちょっと可愛く思えてたりして。

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