小悪魔☆ハニーvol.31《T.MASUDA》

story1494＊JUN.M ページ44

松本潤side…







A「2階から落っこちちゃってね？
ｽﾏﾎ..ﾊﾞﾘﾊﾞﾘになっちゃって壊れちゃったw」









松本「で？」

A「だから連絡できませんでした。
ごめんなさい」









．





両手をﾊﾟﾁﾝと合わせて頭を下げた。









…もっとまともな言い訳しろよ。

呆れてため息をつくと。
「でもね？その時にね…ふふっ♪」って。









Aが嬉しそうに笑う。









．




A「ｽﾏﾎがー‼って2階から覗いてたらね？
”ﾊﾞｶ!!危ねぇ‼”って声がして。」

松本「…」









．



A「よく見たらね？なんとー…」

松本「増田でもいたのか」








．



A「そー‼そーなの。貴久がいてね⁇
落ちたらどーすんだって怒られちゃったw」









．







隣で嬉しそうに話すA…。




あれだけうちの店で揉めたくせに
増田に会っただけでそんなに嬉しいのかってくらいはしゃいでる。









．







ｵﾚはその話を病院に着くまで適当に聞き流していた








.









いや…


聞く気にもならなかった。








．









増田に会ってはしゃぐ気持ちはわかる。

…でもあいつは何も知らない。









．





松本「なぁ…。増田には伝えたのか？」

A「ん？なにを？」

松本「お腹の子のこと。」









．






A「…ううん。まだです」

松本「そっか。」

A「明日。貴久が大切な話があるっていうからそのあとで話そっかなーって」









．


大切な話…。




．









A「なんだろうなー…大切な話って。」

松本「…結婚します。だったら？」







．





A「あー…」

松本「お前とはもう2度と会わないとか？」









．



A「…んー…」

松本「お前さぁ。…増田に会っただけでﾃﾝｼｮﾝ上がりすぎ。もうちょい現実を見ろ」









．





ｷﾂｲ言い方。
でもそれしか言えなかった。








.









Aは「多分いい話だよ。」ってｳｷｳｷしてるけどｵﾚにはそう思えなくて。


…思いたくなくて。








.







松本「お前…。明日増田に会うな」

A「え？やだ。」









.





松本「お腹の子のことは…まだ増田には言うな」









…。









「なんで？」って不思議そうなA。









ｵﾚはAを無視して車から降りた。

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