小悪魔☆ハニーvol.27《T.MASUDA》

story1292＊RYOSUKE.Y ページ42

涼介side…



ｳﾛｳﾛしながら歩き回るけれど
肝心のAを発見することはできなかった。









車にいるかもなー…って考えて
戻っている最中に「あー‼」って。









なにっ⁇


…正面には見たことのあるコ。えと…









.




その子は友達を連れ「山田さん、でしょ⁇」と
甘く編み込んだ髪を揺らせながら走ってきた。









．



「髪の毛…黒くしてるからｲﾒ-ｼﾞ違う…w」

「でもAが言ってた通りだ…w」








.





涼介「えっとごめん。名前が…」

有香「あ。有香です。高校の時、Aとお店に…」





.









涼介「あ、有香ちゃん‼Aと仲良い…」

有香「思い出してもらえてよかったぁー♪」








．




有香ちゃんはよく
Aと一緒に食べにきていた女の子だ。

そもそも名前で呼ぶから、今度こそAの友達だってわかったけど。






.






涼介「…綺麗になったね。」

有香「あははwAの言う通りだー。
”涼介はｲﾀﾘﾀ人になっちゃって...すぐ口説くからw”ってw」









涼介「ｲﾀﾘｱ人になってねーわw」

有香「うそー。優しくなっちゃってるから
ｲﾀﾘｱ人だっ‼って教えてくれたもんー♪」









．



大きな口を開けて
楽しそうに笑ってくれる有香ちゃんは。

Aが唯一”親友”って呼ぶ女の子。









.







まー…あいつの口から出る友達の名前って少なくて

先輩か。ｵﾚか…有香ちゃんか。大貴。
最近は知念とか裕翔も出るけどね。








.









有香ちゃんは「毎日…Aのお迎えありがとうございます♪」と頭を下げる。









.







有香「…山田さんが帰ってきてくれて…なんかﾎｯとしました」


涼介「え、それどう言う意味⁇」









.






そう言うと有香ちゃんは。
「…A。山田さんが帰って来る前…相当ﾔﾊﾞかったから…」って。とても悲しそうな顔をしてｵﾚを見てる。









…思い切って聞いてみるか？









涼介「あのさ。Aの別れた原因て…教えてもらえないかな」

有香「…。」









.


涼介「あいつ、絶対言わないからさ。
なんだかなって思ってるんだけど聞けなくて…」



有香「…聞かない方がいいかもしれません」









…その意味がわからなくて。
ｵﾚも困った顔で有香ちゃんを見てた









有香「あ…///そーゆーの。ずるいですよ…
話したくなっちゃうw」

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