最愛2

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岸side




今日は俺以外みんな朝から仕事だったから、家には俺と紫耀とAだけ。


なんか2人を独り占めしてるみたいでいいね笑







なんちって。

キモイとか思うなよ！！！










まぁこんなことはさておき



俺2人の親子の時間を眺めてるの結構好きなんだ

今もほら





紫「ここ織ったら、次ここね」


「こう？」


紫「うん、上手。そしたら反対向けて」








洗濯物を2人で畳んでくれてるんだけど、なんか昔の俺を思い出すんだよね。





俺もシングルファーザーの元で育ってきてるから余計なのかな、Aの気持ちがすげぇよく分かるんだ。


特別なにかしてなくても、親父がただそこに居てくれるだけで安心するし、もうそれだけで幸せっていうか。



だから今のAも、心から安心しきった顔してる。


まぁ本人は洗濯物畳むのに真剣そのものだからたまに険しい顔してるけど笑

でもそれでもよく伝わってくるくらい本当に幸せそうで。






パパのこと大好きなんだなってよく分かる。












「できたあ！」


紫「凄いじゃん！完璧！」


「やった〜！」ｷﾞｭ


紫「あはは笑頑張ったねぇ？」


「うん！」




岸「ﾆｺ、」





















それからしばらくして、Aはお昼寝の時間






岸「寝た？」



紫「うん、ぐっすり」





じゃあコーヒーでも入れよっかな、って席を立った時









紫「岸くん、ちょっといい？」



岸「うん、どうした？」










紫「ちょっと話したいことあって」











椅子に座り直すと、真剣な顔をした紫耀が口を開いた。








紫「まだみんなには言ってないんだけど、俺、」







紫「ティアラのみんなに伝えたい。本当のこと」



岸「、え？」






紫「どこまで話すのかはまだ決めてないけど、でももう戻れないってことはちゃんと俺から伝えて謝りたいと思ってる」



岸「、、」









紫「また戻ってくるって信じて、ずっと俺の事を待ってくれてるファンの人達を騙してるみたいで嫌なんだ。」






岸「それは、さ、、脱退ってこと？」




紫「、、もちろんそれも視野に入れてるよ」



岸「っ、」













なんて言えばいいのか分からなくてただ黙ってしまった俺に、紫耀はこういったんだ。
















紫「俺が居なくても、キンプリは大丈夫だよ」

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