最愛2

・ ページ23

岸side




その日の夜


夜ご飯を食べていると、突然海人が言い出した。










海「ねえ、俺ひとつ提案あるんだけど！」


神「提案？」



海「うん、ここ！みんなで行かない？？」







どこからか出てきたパンフレットを見ると、そこには












廉「花火大会？、、え、今4月やで？」




海「そう！！4月に花火なんて普通しないでしょ！？調べてみたら桜のライトアップもあってめっっちゃ綺麗だったの！だからみんなで見てみたいなって思ったんだけど、、」















海「、、だめ、、だよ、ね、」






海「ごめん！忘れて、笑」













少し寂しそうに椅子に座り直した海人は、下唇を噛んで下を向いてしまった。






うーん、、そうだねぇ








花火か、久しく見てないな




最後に見たのって何年前なんだろう























岸「行こう、みんなで」






海「えっ、でも」




紫「俺の体のことは気にしないで？行けるかどうかは先生次第だけど、俺も見てみたい、4月の花火。ね、岸くん？」



岸「おう。明日ちょうど通院の日だから許可貰えるか先生に聞いてみるか」







海「ほんとに！！ありがとう！」








確かに紫耀の体のことを考えたら賛成はしにくい。






でもこんなに海人が目キラキラさせて話すのも久しぶりだし、


何より、いっぱい思い出作って最高の1年にしようって約束したから。





ここで行かなかったら絶対あとで後悔する。

























次の日





医「分かりました。楽しんできてください！でも一つだけ約束です。もう分かっているとは思いますが、少しでも何かあればすぐに花火は中断して、こちらに来てくださいね。」




岸「了解っす」




医「ﾆｺ、平野さん、楽しみですね」


紫「はい！」



「はなびぃ？」



紫「そうだよ、Aは初めてだね」



「たのちみっ！」



岸「はは！そうだな〜！」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す