最愛2

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廉side




優太が紫耀を咄嗟に支えてくれたおかげで床にたたきつけられることは無かったけど、


車椅子から真正面に向かって倒れ込む紫耀の体は脱力してて、口には血もついとる。







岸「おい！紫耀！！」


廉「優太、紫耀呼吸しとる？」







岸「してる。でも浅いな、、」








急いで救急車呼んでいつもの病院まで運んでもらったけど、救急車の中でも病院に着いてからも、


最後まで意識が戻ることは無かった。









































医「皆さん、こちらの部屋へどうぞ」






中堂先生に連れられて入った部屋には、酸素マスクを付けられた紫耀が眠っていた。













医「検査の結果、肺への転移が見つかりました。今回の吐血もそれが原因です」





岸「てん、い、」
























































仕事が終わった2人が病院に来たのは、もう空が赤く染った頃。





ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ



海「紫耀は！？」


神「はぁっ、、はぁっ、」






紫「、､ｽｩｰ、、ｽｩｰ、」






岩「まだだよ、目覚ましてない」







海「そっ、か、」

























海「、、先生、、なんて、言ってたの？」


























廉「肺に転移しとったらしいわ」









廉「あと半年、難しいって」


















神「う、そ、、」







海「っ、、Aは？」






岸「ゆりさんが見てくれてるよ。明日迎えに行く」




海「うん、、わかった」
























必死に状況を理解しようとする海人と、その横で紫耀の手を握るじん。



2人の表情からは、心配と不安という文字が滲み出ていた。
















神「紫耀、頑張ったね」




紫「ｽｩｰ、、ｽｩｰ、、」






神「もうちょっと元気になったらすぐ家帰ろうな、？」













震えた声でそう言うじんは、もう一度優しく紫耀の手を包み込んだ。

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