最愛2

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廉side




それから暫くして、抗がん剤治療も残り1週間となった頃

ついにAは2歳になった。




それは成長したと共に時間が過ぎたことを意味していて


2年前と同じ人だとは思えへんほど細くなった腕で、紫耀はAを抱きしめた。






紫「おいで、A」


神「ゆっくりね、、どう？大丈夫？」


紫「ｺｸ、、」






紫「A、、お誕生日、おめでとう、ﾆｺ」




「あーと！！」



廉「何歳になったん？」


「にたい！！」



海「それ3歳の指になってるよ？笑」


「、ん？」




岸「あはは笑ほら、この指も曲げないと」


「んぅ、でちた！」




岩「もうお姉さんだね、ﾆｺ」












みんなでケーキ食べて、いっぱい写真撮って


誕生日プレゼントも渡して




この日は、ずっとしんどそうやった紫耀の顔からも、久しぶりに笑顔が見れた。












廉「落とすとあかんしそれ持ったるよ」


「Aもちゅ！」


廉「ほんまに？落とさんようにな？」


「ｺｸ」






海人から貰った大きいクマのぬいぐるみは、自分で持って帰ると言って聞かないA。


別にええけど引きずらんでや？笑





ちなみに俺からは白のニットと俺がよく買うとこのジーパン。

子供サイズめっちゃ可愛ええねん。



じんはお洒落ででも動きやすい靴と、ボンボンみたいなんが着いた靴下。



優太はずっとAが欲しい言うとったプ〇キュアの着せ替えのおもちゃで、玄樹はピンクのレースが着いた可愛いカバンをあげとったな。





それから紫耀は、モコモコのマフラーと手袋。

ちゃんとイニシャルもついとってめっちゃ可愛いねん。











「ぱぱみて！ふあふあ！」


紫「ほんとだ、よく似合ってるよ、ﾆｺ」






ぱぱから貰った手袋とマフラー付けてにこにこ笑顔のAは、やっぱり俺らでは出せへん幸せそうな顔をしとる。



でも、





岸「うし、じゃあそろそろ帰るか」


優太がそう言うと、いっきにAの目には膜がはって、ぎゅっと小さな手で紫耀の手を握った。






紫「また明日おいで？ぱぱここで待ってるから」


「あちたもぎゅーちゅる？」




紫「うん、いっぱいぎゅーするよ。Aが苦しいよ〜って言ってもぱぱ離さない！」



「んふ、ﾆｺ」




紫「また明日ね、ﾆｺ」


「ｺｸ、」

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