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紫耀side
次の日
送られてきた住所に行くと、そこはさくらの実家だった。
『どうぞ、座ってください』
窓の横にはさくらの遺影と骨箱が。
紫「あの写真、、」
『さくらが大切にしていた写真です。2年記念日の日に、あなたに撮ってもらったって』
紫「ッ、本当に死んじゃったんですか?」
『、、ええ。』
紫「そんなっ、」
『少しここで待っていてください。』
そう言って隣の部屋から連れてきたのは、まだ産まれたばかりの赤ちゃんだった。
『さくらが命懸けで産んだ子です。抱っこしてあげてください』
紫「ッ、、」
その子はまだ全てが小さくて
長いまつ毛と口元はさくらにそっくり。
紫「、ふぅっ、ッ、、グスッ、かわいぃ、」
『ニコ、よかったね、A。パパに抱っこしてもらえて』
え、?
紫「パ、、パパって、」
『はい。Aの父親は紫耀くん、あなたです。』
『あの子言ってました。あなたにはKing&Princeがある。デビューして活躍するのがずっと夢だったのに、やっと叶ったその夢を壊したくないって』
紫「えっ、と、、」
『さくらも私も、ずっと紫耀くんには知らせずに育てていくつもりだったんです。でもやっぱり、、母親をなくしたこの子には、本当の父親の愛情を注いであげたいって、そう思ったから』
正直よく分からなかった。
いきなりさくらは死んだって言われて
この赤ちゃんの父親は俺だって言われて。
確かに俺に似てるっちゃ似てる、、
かもしれない。
でもそんなことより
さくらをずっとひとりで苦しめてたんだって考えたら
紫「俺、、まじ最低じゃん、ッ」
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作者名:janiiz | 作成日時:2022年8月7日 19時