交際を前提に友達になりました【桃】

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あれから、不動産で一通りの契約を終えてからお昼を食べて、株式会社STPRの事務時に来た


「やばい…緊張が…」

「そんなに緊張することないから、ほら行くぞ」

「あー…心の準備がァァァ」


私の叫びなどものともせず、私の手を取ってスタスタと歩いていく

私から手を繋ぐと顔真っ赤にするくせに！！( ˘･з･)


「お疲れ様でーす」

「あ、Aちゃん！
待ってたよ！」

「なーくん、俺は？」

「さとみくんも待ってたよ」

「…ついでか」

「さとちゃん、おつかれー」


は！？

え、この声って…


「ジェル、急に呼び出して悪いな」

「ええよ〜
でも、さとちゃんが事務所に呼び出すなんて珍しいやん
どうしたん？」

「ちょっと作詞して欲しくて」

「さとちゃんの曲？
オリジナル曲出すん？」

「いや、俺じゃなくてこいつ…ってなにやってんの？」

「無理無理無理
ジェルくんがいるとか聞いてない！」


私はさとちゃんの背中に隠れた


「言ってないからな
諦めろ」

「最推し様が目の前にいる…」


グイッて手を引かれて、私はさとちゃんの前に立たされる


「…………」

「あ…見たことある
名前までは分からないけど…」

「良かったじゃん
ジェル、覚えてるってよ」

「あ、えっと…あの…好きです」

「え、ありがとうw」

「握手会じゃないんだからw」

「あ、そうだよね…
えっと…Aです」

「Aちゃんな、よろしく」


あーーー！！！！

握手会はライラで行ったから、初めて名前呼んでもらっちゃった！！！


「ジェルです」

「ぞ、存じております…」

「何この子面白いなw
存じておりますってww」

「今度、STPRから新しく出る歌い手兼配信者
こいつの歌を書いて欲しいの
作曲はるぅとに頼んだ」

「さとちゃんの知り合いなん？」

「俺の友達」

「ジェルくんとさとみくんは会議室使っていいから話進めてて
Aちゃんは契約書のサインお願い」

「ん、わかった」

「分かりました」

「…Aちゃん、なんで敬語使ってるの？」

「いや…ななもりさん、社長ですし」

「いらないからね
それからなーくん、でしょ？」

「いや、えっと…」

「いらないよ」


圧！！


「わかった」

「じゃあ、こっちでお願い^^*」

「はい」


私はパーテーションの奥に通された


「これがSTPRの契約書
こっちはレコーディング事務所の契約書
それから…
これだけ書いてもらえれば完璧かな
じゃあ、4枚完璧に読んでサインしてね」

「…はい」

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