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「お、あった!
やっぱり持ってる気がしてたんだよな」
「…私、2曲歌うの?」
「お、帰ってきたか?」
「あ、うん」
「おかえり、Aちゃん」
「え、あ、た、ただいまです」
いやさ、ここに来た時も緊張したけど、目の前の壁が一つなくなったら急に目の前の推しが全面に見えて困る
「さとちゃん、どうしよう」
「どうした?」
「なーくんとるぅとくんとさとみくんが同じ空間にいる…」
「え!?
今更!?」
「逃げていい?」
「いやいやいや、どこに!?
落ち着け」
「ちょ…あの…手…!」
落ち着けって私の両手をぎゅってするさとちゃんにさらに混乱してしまう
手が!
というか、顔近い!!!
「もう、発作だよね」
「ですね」
「2人も焦って!?
こいつ本気で逃げるから!」
「さとみくん、逃げられたことあるの?」
「…あれは2回目にあった時だった
目が合った瞬間、こいつは逃げていった…」
「さとみくん、不審者だと思われてるんじゃない?w」
「え、泣いていい?」
「・・・」
「あ、落ち着いた?」
「冷静になりました」
「なんで、急に…
ここまで平気だったじゃん」
「いやぁ…ここに来るまではさ、荷物を背負ってたからそんな余裕なかったけど、ななもりさんが荷物を降ろさせてくれたら余裕が出来て…つい」
「つい、じゃねーよ」
「Aちゃん、さん付けしなくていいよ
同い年でしょ?」
「え、え?」
「さっき、混乱した時はなーくんだったじゃん
そう呼んでるんでしょ?」
「あ、はい」
「敬語もなくていいよ」
「僕もさん付けしなくていいです
敬語もいらないので…」
「さとちゃん、ちょっと落ち着く時間が欲しいです」
「だろうなw
今のままじゃ歌えなそうだもんな」
「Aちゃん、歌うところ見学しててもいい?」
「え…あー…いいですけど…」
「敬語」
「私自分の歌をMIXする時歌い直しめっちゃし…するよ?」
「歌い直し?」
「MIXしながら、違うなぁって所を歌い直して、を繰り返す」
「いいよ
全部そばで聞いてる」
「それはそれで緊張するなぁ」
「MIX作業も見学したいです!」
「え、楽しくないよ?」
「いえ、AさんのMIXがどんな感じなのか気になります」
「あ、るぅと」
「はい」
「Aは、MIX師のチロさんだよ」
「え!?」
首が痛くなりそうな勢いでこっちを見るるぅとくんに私は苦笑いしか出てこない
「チ、チロです」
「絶対見学します!」
「え、あ、はい」
圧が…
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心葉(プロフ) - きらさん» ありがとうございます! 続編ですが、書いては消してを続けてるためもう少し待ってもらえると嬉しいです。 必ず鍵なしで公開します! (2021年9月12日 12時) (レス) id: 928472755c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 心葉さんの作品とても好きで読んでいます。このお話の続編に鍵がついてるんですが依存の方みたくできたらまとめてという形でしょうか? (2021年9月12日 8時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - あ、好きです。更新頑張って下さい!! (2021年6月1日 22時) (レス) id: f747d75688 (このIDを非表示/違反報告)
華夜@不登校 - 更新頑張ってください! (2021年5月23日 14時) (レス) id: aed8331ae4 (このIDを非表示/違反報告)
不登校女子☆ - すっごい面白いです!!続き楽しみにしてます!!これからも、頑張ってください!!! (2021年2月28日 20時) (レス) id: 28a98c1001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心葉 | 作成日時:2021年1月24日 1時