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「少し…考える」
「いい返事期待してる」
さとちゃんはそれ以上突っ込んでこなくて、ただただカラオケを楽しんだ
「ジェルの歌から莉犬の歌まで完璧に原曲キーで歌えんのなんで?」
「聴き込んだから…かな?」
「どんなに聴き込んでても出ないキーはあると思うんだけど…」
「音域、広いのかな」
「高音域テストと低音域テストやってみよう」
私の意見ガン無視でデンモクをいじり始めた
興味無さすぎてほとんど聞いたことないんだけどなぁ
「ちょっと、10分待って…
歌ってていいから」
私はスマホで両方を検索して、イヤホンをして曲を聴く
私にとって、チューニングのような作業だ
大体10分後
私は両方の音を頭に入れ終えて、マイクを持った
で、結果
「どっちもほぼパーフェクトってまじ?」
「みたいだね」
「ヤバすぎ
ところで最初の何やってたの?」
「あー…私ね、メロディを聞いただけだとその音が出せないの
歌を聞いて、覚えないとズレるんだよね
今回みたいなやつも、歌の音をちゃんと聞いて覚えないと曲だけじゃこんなに合わないと思う」
「音感がないってこと?」
「多分?
歌ありで聴き込んで、なんなら一緒に歌ってやっとキーを合わせられるの」
「それでもその音域の広さは人じゃない」
「まさかの人であることを否定された」
5時近くまでカラオケを楽しんだ私たちは駅に向かった
その間に何度か声をかけられた
なんでもリンちゃんがライラ出没情報をTwitterにあげたらしい
切実にやめて頂きたい
「いい返事期待してる」
「…うん」
「次は来週来れんの?」
「どうかなぁ…
また来れそうな日が決まったら連絡する」
「そうして
内見も着いてくから」
「助かる
ありがとう」
「いや、今日思ったけどお前ひとりで家選ばせたらセキュリティなんて気にせず、本気でワンルームになりそうだから」
「ダメなの?」
「ダメに決まってんだろ
今日だけで何人に声かけられた?」
「え…4.5組かな?」
「だろ?
お前の容姿は人の目を引くってことを理解して
ストーカーは何も男だけじゃないんだからちゃんとしたセキュリティのところは必須条件」
「私なんかの何がいいのさ…」
「あのさぁ…自分が顔整ってること理解してる?」
「いやいやいや、ナイナイw」
「…まじで怒るよ?」
「なんで怒られんの!?」
そこから時間になるまでいかに私の顔が人目を引くかを説明された
ライフがだいぶ削られました。
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心葉(プロフ) - きらさん» ありがとうございます! 続編ですが、書いては消してを続けてるためもう少し待ってもらえると嬉しいです。 必ず鍵なしで公開します! (2021年9月12日 12時) (レス) id: 928472755c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 心葉さんの作品とても好きで読んでいます。このお話の続編に鍵がついてるんですが依存の方みたくできたらまとめてという形でしょうか? (2021年9月12日 8時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - あ、好きです。更新頑張って下さい!! (2021年6月1日 22時) (レス) id: f747d75688 (このIDを非表示/違反報告)
華夜@不登校 - 更新頑張ってください! (2021年5月23日 14時) (レス) id: aed8331ae4 (このIDを非表示/違反報告)
不登校女子☆ - すっごい面白いです!!続き楽しみにしてます!!これからも、頑張ってください!!! (2021年2月28日 20時) (レス) id: 28a98c1001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心葉 | 作成日時:2021年1月24日 1時